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お米では食っていけない

2008年11月20日

20・21日で田川市農業委員会の視察研修に行っていました。と言っても毎月1万円(高い!)を積み立てとして徴収されますので、まったくの自費研修です。

 

研修先は、大分県宇佐市大字橋津地区にある

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農事組合法人橋津営農組合「よりもの郷」という団体です。

 

ここは中小農家を中心に45名(設立時42名)の農家が設立した団体です。どの集落も同じように、この橋津地区も農家の高齢化がこ深刻となっていることのことで、この団体設立としてはそういった危機感から発生しているという感じでした。

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他の特徴としては、農業機械は組合員の機会を中古価格(市価の1割程度)で購入したり、労賃を確定給与(日給月給)で源泉徴収を行ったうえで支払う方式をとったりなどがあげられます。現在8.5ヘクタールを耕作し、売上高は補助金等を含め約1700万円(平成19年度)。収益は232万円をあげています。今後は営農面積の増加や、収益性の高い作物に生産によって、収益の向上を図ることを目指しています。「法人化すると人の意識が変わる」とも述べていました。

 

この取り組みは、限界集落などの問題について、一定の解決策としてこの取り組みは学ぶ点が多いと感じました。しかし実際この農事組合法人でもほとんどの方が年金生活者ですから、組織の維持拡大に向けた現役世代や現役引退直後の方の取り込みが常に求められます。そのための売り上げ・収益の増加が必須です。

 

また営農組合組合長はしきりに「お米はもうかりませんから」と言っていたのが頭に残りました。よってこの「よりもの郷」はお米ではなく、たまねぎや葉物野菜などが主力作物として生産しています。

 

古い農家の方はお米に対する思いは強いのでしょうが、経営や収益を考えると稲作は選択しない、できないというが今の日本の農政の現実です。その点は大いに考えさせられました。

 

ちなみに

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九重の夢大吊橋にも行きました。「大吊橋」と言っても、大人3名が横に並べるぐらいの幅ですし、風や歩く振動でかなりゆらゆら揺れていたので、結構怖かったです(^^;

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