本文の始まりです

「議員のための政策提案能力短期研修」2日目

2011年01月21日

 今日も龍谷大学地域人材・公共政策開発システムオープン・リサーチ・センター(略称:LORC)主催の「議員のための政策提案能力短期研修」に出席しました。まず廣瀬克哉法政大学教授が講演しました。

Dscf6234_2 

まず、自治体の現状について廣瀬先生は「自己決定と責任が格段に拡大している。もう護送船団型で国が守ってくれる時代は終わり、深刻なまでに政策選択が必要な時代になっている。」と述べた上で、「昔は行政需要を配る体制として自治体はあり、それに議員も関係していた。しかしもうその時代は絶対に訪れない。政策判断はなにを我慢して、何を実行するのか、それをどう市民に納得するのか、が問われる」と付け加えました。

 

 また議会や議員のあり方についても「残念ながら市民は『地元の議員に困り事を相談する』以外に、議会の役割を思い浮かべることが出来ないのが多くの議会の現状」と言及し、それを食い止めるためにも、議会改革や議会基本条例の必要性を訴えていました。

 

 特に議会は議決機関として自治体経営をしっかり確保するために議論を重ねること、また市民に対しては論点や争点を住民に示して議論する必要性なども付け加えました。

 

 議会報告会については、最初は議会不要論や地域要望など色んなリスクがおきるが、徐々にそれもなくなっていく傾向にあるとのことで、恐れず取り組むことの重要性が述べられていました。また議会側にとっても「チーム議会」としての一体感が高まる傾向にあるとも言われていました。

 

 また議会報告会で受けた課題は、議会側での政策形成に役立てることも大切で、そのための仕組みづくりも求められると言われていました。

 

 廣瀬先生の講演の後は、3つの分科会に分けて、特に一般質問についてグループディスカッションを行いました。

Dscf6235 

 コーディネータは大学教授が行い、行政関係者がアドバイザーとして議論しました。私も過去に行った一般質問の議事録をもとに、どのような狙いで行ったのか、また課題について述べました。

 

 一般質問については、議会によってそれぞれ手法が全く違いますし、それによって切り口も変わってきます。それについても一つ一つの事例を参考に丁寧な解説が行われました私の場合は、質問回数がないことを利用し、再質問からは一問一答方式で行いながら、また質問はなるべく畳みかけ、傍聴する市民に分かりやすいように心がけているつもりです。

 

 一般質問は、たいてい議員が個人で切磋琢磨をしているのが現状ですが、今回のように一般質問をテーマにした研修会を踏んだ上で一般質問に臨むと、切り口なども全く変わってくるので、とても勉強になった研修会でした。3月議会ではもっとレベルアップして議会の一般質問に臨みます!

 

 また政党や立場、年齢構成、男女比からもかなりバランスのとれたメンバー構成だったので、視点の違った議論ができ、良い意味で刺激的でもありました。

カテゴリー

月刊アーカイブ

福岡県議会議員
佐々木まこと事務所

〒825-0002 福岡県田川市大字伊田4510-6
→アクセス

TEL 0947-85-9015

[受付] 9:00〜17:00 月〜金(日・祝日休)

FAX 0947-85-9007

[受付] 24時間・365日OK

メールでのお問い合わせ

  • LINE公式アカウント