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2017.06.15 : 平成29年6月定例会


◯副議長(守谷 正人君) 佐々木允君。(拍手)
*佐々木(允)議員質問


◯三番(佐々木 允君)登壇 民進党・県政クラブ県議団、田川市選出の佐々木允です。ただいまより通告に従い、一般質問を行います。
 まず第一点目に、地域公共交通活性化に向けた諸施策について質問をいたします。地域公共交通については、本県もこれまで福岡県交通ビジョンなどさまざまな取り組みの中でその振興を図ってきました。また、国は二〇一四年に改正地域公共交通活性化再生法が施行され、人口減少社会における地域交通の持続的発展に向け、さまざまな取り組みが行われております。
 さて、私の地元田川市を初め、県内の多くの地域で路線バスが廃止となり、コミュニティーバスの整備が年々ふえています。また、県内離島を結ぶ航路は、離島唯一の交通機関として重要な役割を担っているところです。本県のコミュニティーバスの運行状況は、県内六十市町村中四十市町に上り、その運行路線数は二百三十一路線となっています。市町村負担額として年間十億八千六百万円余を支出し、本県も五千九百万円余を県単費の補助額として支出しているところです。また、県内の離島航路は五市町の七航路が運航をされています。
 そこで質問をいたします。県内のコミュニティーバスや離島航路の果たす役割について、知事としてどのように認識しているのか、まずその所見をお聞かせください。
 また、コミュニティーバスや離島航路は、地域住民の生活を支える路線としても重要な役割を担っていますが、域外住民や観光での移動手段という視点もとても重要ではないでしょうか。
 そこで質問いたします。コミュニティーバスや離島航路における域外移動の重要性について、知事はどのように考えているのか、その見解をお伺いいたします。
          〔守谷副議長退席 樋口議長着席〕
 さて、私たちがバスや鉄道に乗る際、インターネットやアプリケーションの経路検索サービスでそのルートを検索することが多いのではないでしょうか。内閣府が二〇一六年十二月に調査をした公共交通に関する世論調査では、十八歳から五十九歳までの場合、路線バスで六二%、近距離の鉄道に至っては八一%がインターネットの経路検索サービスを使用しているという調査結果が発表をされました。一方、全国的に見ても、コミュニティーバスや離島航路を見ると、そのほとんどの路線で経路検索サービスを利用できない状況となっています。
 そこで質問いたします。まず、本県でのコミュニティーバスや離島航路における経路検索の現状についてお示しください。また、その現状について知事の認識もあわせてお答えください。
 国土交通省は公共交通における経路検索の充実、そのためのオープンデータ化の取り組みの推進のために、公共交通分野におけるオープンデータ推進に関する検討会を現在設置をいたしております。本年五月に出された中間整理では、当面の取り組みとして地方公共交通の再生、活性化のために地方部におけるオープンデータ化の推進に取り組むことが確認されているところです。そもそも公共交通の利用者は、何かに乗りたいのではなく、目的地にたどり着きたいのであります。多くの利用者が経路検索サイトを利用している現状を考えると、経路検索に載らないということは、インフラがないと同じであり、その整備を早急に行うべきと考えます。以上の点から、コミュニティーバスや離島航路のオープンデータの活用の必要性及び今後の取り組みについて知事にお伺いいたします。
 この項の最後に、コミュニティーバスの利便性の向上に向けた取り組みの充実について質問いたします。コミュニティーバスは、一般的に使用形態や時刻表の掲載方法などが千差万別であり、利用者にとってわかりにくいものも散見されます。今回示したオープンデータの取り組みだけではなく、わかりやすい時刻表や経路改善などソフト面の充実も住民目線で改善することが必要だと感じます。
 最後に、今後のコミュニティーバスの利便性向上に向けた取り組みについて知事にお伺いをいたします。
 続いて、県立高校における修学旅行のあり方について、教育長に以下、質問をいたします。修学旅行は、学習指導要領において、学校行事の一つである旅行・集団宿泊的行事として位置づけられており、その内容としては、「平素と異なる生活環境にあって、見聞を広め、自然や文化などに親しむとともに、集団生活の在り方や公衆道徳などについての望ましい体験を積むことができるような活動を行うこと。」とされています。県教育委員会の調査によると、二〇一五年度、県立の全日制高校の行き先別にカウントした延べ百二校の修学旅行のうち、七四%に当たる七十五校がスキーまたはスキーと東京訪問等を組み合わせて実施をされています。これは、過去十数年を見ても同様の傾向であり、この割合の高さに率直に驚いているところです。県立高校は、それぞれに教育目標や教育方針があり、特色を生かした学校運営を行っているはずであります。であれば、本来、高校ごとに多様な修学旅行となっているはずであり、いささか疑問に感じるところです。
 そこで、スキー修学旅行の割合が高い状況が続いている理由について、どのように認識しているのか、教育長に見解を伺います。
 次に、スキー中の事故について触れさせていただきます。本年三月二十七日、栃木県のスキー場で、高校生七名、教員一名が雪崩に巻き込まれ死亡するという痛ましい事件があったのは記憶に新しいところです。この事件は、雪山登山中の出来事ではあるものの、雪がもたらす危険性を我々にまざまざと示した事件でありました。そもそもスキー修学旅行は、冬山の危険はもとより、そのほとんどがスキー初心者である本県の高校生にとっては、重大事故にもつながるおそれがあります。
 以上の点から、まずスキー修学旅行における事故件数についてお尋ねをいたします。
 また、その状況についての認識や安全の確保についてもあわせてお答えください。
 また、全日制高校の生徒の中には、障がい等でスキーそのものができない生徒も少なくないのではないでしょうか。修学旅行における障がい等でスキーに参加できなかった生徒は何人いるのか、またどのような配慮をしているのかもあわせて質問をいたします。
 そもそも修学旅行は、多額の保護者負担を強いるものであります。単なる物見遊山の修学旅行、楽しいだけの修学旅行ではなく、学習指導要領にも示されているように、日ごろとは違った環境で、見聞を深めることができる教育活動と呼べるにふさわしい修学旅行の実施が求められます。
 そこで質問いたします。こうした体験型とも言うべき修学旅行を実施している高校はどのような工夫がされているのでしょうか、また、それに対する評価についてもお伺いをいたします。
 さて、こうして見ますと、事故の危険性も高く、また学校の特色を必ずしも反映しているとは言いがたいスキー修学旅行がこのように高い実施率である状況は、何らかの改善が必要ではないでしょうか。もちろん、スキー修学旅行の意義を否定するものではありませんが、県教育委員会は学校の特色化の必要性を日ごろからおっしゃっているのであれば、修学旅行についても、生徒の実態やニーズに応じた特色化、多様化が必要ではないかと考えます。
 そこで伺います。修学旅行の特色化、多様化を進め、積極的に教育的な意義を高めていくことが必要ではないかと考えますが、見解をお伺いをいたします。
 この項の最後に、国外の修学旅行、とりわけタイ王国との交流についてお尋ねします。近年の傾向として、国外への修学旅行がふえている傾向にありますが、アジアに開かれた本県の特性を生かし、海外修学旅行の普及が期待されるところであります。特に、タイ・バンコク都と福岡県とは、二〇〇六年に友好提携を行い、両議会も二〇〇七年一月に友好提携を締結し、教育分野における交流についても覚書の中で言及をされているところです。二〇一〇年からは、バンコク都立高校の高校生の受け入れを開始し、本県高校生も二〇一一年からバンコク都に派遣し、相互交流を行っております。先日も、五月九日から十三日までの五日間の日程で、中尾前議長を団長として、九州の自立を考える会の藏内会長、自民党県議団の原口会長、我が民進党・県政クラブ県議団会長で福岡県タイ友好議員連盟会長でもある吉村会長、緑友会の林会長を初めとする公式訪問団及び福岡県タイ友好議員連盟の議員がタイ王国を公式訪問し、私も同行いたしました。また、福岡県執行部を代表して、服部副知事が訪問団に参加されております。福岡県議会との友好提携締結から十周年を迎えたバンコク都議会訪問においては、両議会のさらなる協力関係に関する覚書の締結式が行われ、双方の一層の交流の促進が確認されたところです。また、ティーラキアット教育大臣との会談では、本県にある学校との姉妹校提携にも言及されるなど、教育面のさらなる交流が期待されるところです。
 このような本県議会とバンコク都議会、そして本県とバンコク都とのかたいきずなを生かし、修学旅行を初めとした県立高校におけるタイ王国との交流の促進を図るべきではないかと考えますが、見解をお伺いします。
 最後に、修学旅行が、学校の特色や生徒の実態に即した、より一層充実した内容となりますよう、県教育委員会の積極的な取り組みを期待いたしまして質問を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)


◯議長(樋口 明君) 小川知事。
*知事答弁


◯知事(小川 洋君)登壇 お答えを申し上げます。
 コミュニティーバス等の果たす役割でございます。コミュニティーバスや離島航路は、通勤、通学、買い物、通院など、住民の方々の日常生活、社会生活を支える重要な移動手段でございまして、誰もが住みなれた地域で安心して暮らし続けるために不可欠な社会インフラであるというふうに考えております。また、コミュニティーバスや離島航路を地域住民の移動手段としてだけではなく、観光等で地域外の方々にも幅広く利用していただくことは、路線等の収支の改善のみならず、地域の活性化にも寄与するものであると考えております。
 県内のコミュニティーバス等の経路検索の現状でございますけれども、目的地までの経路や運行時刻を容易に調べることができる、例えば、グーグルマップで検索が可能なコミュニティーバスの路線について見ますと、福岡市の一部の路線、筑紫野市のちくしのバス、新宮町のマリンクス、そして離島航路については、新宮町の相島航路となってございます。観光等で地域外の方々に幅広くこうしたコミュニティーバスなどを利用していただくためには、こうした検索が可能な路線というものをふやしていく必要があると、このように考えております。
 コミュニティーバスや離島航路におけるオープンデータの活用についてでございます。市町村におきまして、世界標準となっている共通形式で時刻表やその経路の位置情報などのデータを作成し、事業者に提供することによりまして、目的地までの経路や時間の検索というものが可能になります。これによりコミュニティーバス等の利便性が高まり、地域住民のみならず、観光客など地域以外の方々の利用の増加につながっていくことが期待されます。さらに、県におきましては、今月中にオープンデータサイトを開設する予定でございまして、市町村が共通形式で作成をしたデータの提供を受け、これを広く公開することによりまして、民間企業やNPOなどによって、より利便性の高い検索システムの開発というものが進むのではないかと考えております。こうしたことから、七月に開催するオープンデータに関する市町村に対する説明会におきまして、先進事例やデータの作成方法というものについて具体的に説明を申し上げ、市町村の取り組みというものを促してまいります。
 次に、コミュニティーバスの利便性向上に向けた取り組みについてでございます。県におきましては、平成二十三年度から、コミュニティーバスの新規路線にかかわる停留所、ベンチ、それから屋根の整備について、それぞれ助成を行ってきております。さらに二十八年度からは、待合所、バスロケーションシステム等の整備につきましても新たにその助成対象としたところであります。これらに加えまして、現在、コミュニティーバスの広域運行、既存の路線バス、鉄道との接続の改善、携帯用時刻表の地域住民の皆様への配布や観光案内所での提供などにつきましても、今、十五ございます広域地域振興圏ごとに設置をいたしております地方創生市町村圏域会議におきまして、市町村の皆様と検討を進めているところでございます。


◯議長(樋口 明君) 城戸教育長。
*教育長答弁


◯教育長(城戸 秀明君)登壇 スキー修学旅行の割合が高い状況が続いている理由についてでございます。スキー修学旅行は、日ごろ本県にない冬の大自然やスポーツに触れ、スキー技術の習得もできることから、生徒の好評を得ており、このことが実施割合が高くなっている理由と考えております。
 スキー修学旅行中の事故件数等についてでございます。平成二十七年度は五十九件の事故があり、その内訳は、骨折十二件、打撲、挫傷十六件、捻挫十八件、その他十三件となっております。なお、スキー以外の修学旅行における事故は、五件でございました。
 このような事故の状況に対する認識並びに安全確保についてでございますが、修学旅行中の事故は、当該生徒にとりまして旅行の楽しさや教育効果を損なうものであり、その防止に万全を期す必要がございます。このため各学校においては、事前にスキー場関係者とコース設定や引率教員の配置などについて入念な協議を行うとともに、現地においては、インストラクターと天候の変化に応じた練習計画の打ち合わせを行うなど必要な安全確保を行い、事故の未然防止に努めております。
 スキー修学旅行でのスキー参加状況についてでございます。平成二十八年度のスキー修学旅行において、障がいやけが等でスキーに参加できなかった生徒数は百三十一名でございました。
 スキーに参加できない生徒への配慮についてでございますが、各学校では、このような生徒に対し、スノーモービル等による自然体験や、かまくらづくりなどの現地でしか味わえない活動を設定し、有意義な修学旅行になるよう配慮しております。
 体験型の修学旅行の内容及び評価についてでございます。体験的な活動としては、民泊体験、農業、漁業の体験、郷土料理づくり、震災被災地の視察のほか、キャリア教育の観点から大学、研究施設や企業への訪問を修学旅行に取り入れる例がございます。このような実体験や現地の方々との交流を通して生徒が見聞を広め、自然や文化に親しんだり、自己の将来を見詰めたりすることで主体性や自主性を育み、学校生活への意欲を高める契機になっているものと考えております。
 修学旅行の特色化、多様化についてでございます。修学旅行の計画は、教育目標や生徒の実態を踏まえ、十分な教育効果が期待できる目的地や内容等を各学校で主体的に決定しております。今後、各学校において、生徒や保護者の意見も考慮しつつ、それぞれの教育目標の達成に、よりふさわしい修学旅行が実施されるよう特色ある修学旅行の取り組みを紹介するとともに、修学旅行のあり方についての校内での議論を促してまいります。
 タイとの交流の促進についてでございます。福岡県は、バンコク都やハノイ市などとの友好提携を通してアジア諸国との友好交流を推進しており、この中で、青少年の交流も実施しております。タイとの交流については、国立夜須高原青少年自然の家のタイ王国高校生招聘交流事業において、平成二十八年度は県立高校五校で十五名の派遣、二十五名の受け入れを行うなど、高校生の活発な交流が行われております。修学旅行についても、生徒の安全を確保しつつ、修学旅行の特色化、多様化の一つの選択肢として検討されるよう県立高校への情報提供などに努めてまいります。

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