本文の始まりです

学校施設大規模改修、年次計画策定へ

2014年12月04日


 今日は私の一般質問の日でした。

 

【学校施設長寿命化計画について】

 今回はまず学校施設の長寿命化対策について質問。田川市の小中学校は17校中16校が地区30年以上を経過しています。一方大規模改修は一部の学校で外壁工事等は行ったものの、水回りや備品などの大規模改修はいずれも全く行っていない状況になっています。そのため経年劣化が激しく、例えばトイレはどの学校に行っても臭気がするなど、教育現場としては劣悪な状況になりつつあります。長寿命化計画の策定を要望しました。

 教育委員会からは、実態調査を行い、早急に年次計画を立てて大規模改修を実施することが答弁されました。また財政当局も必要な支援を行うことが明言されました。他にも学校施設の管理を行う労務職が著しく少なくなっている現状について、増員を要望しました。

 

【田川市における子どもの貧困問題について】

 続いて子どもの貧困問題について質問しました。

 子供の貧困について端的にわかる指標として、保育料分布と小中学生の就学援助率があります。田川市の保育料において年収がおおむね200万円以下の世帯は実に51%にも上っています。これは全国平均の約2倍の数字です。就学援助率についても全国平均の2.29倍に上っており、学校によっては50%近くの児童生徒が就学援助対象者というところもあります。

 田川市の学力低下について考えるとき、この貧困問題を中心において考えるべきだと常々思っていました。上記の数値から見ても田川市の現状はきわめて厳しいのであり、原因をつかまないまま学力向上を進めても、大きなずれが生じるだけだと感じます。そのためにもまずは田川市における「子どもの貧困」について実態調査を行うべきだと訴えました。

 教育委員会からは調査については行っていくことが答弁されました。ぜひ早急に進めてほしいと思います。

 また家庭環境が厳しい家庭は児童虐待や生徒指導上の問題など、福祉的な支援が必要であることも訴え、現在田川市に1名しかいないスクールソーシャルワーカーの増員を訴えました。しかし十分な答えをいただくことはできませんでした。

 

【新たな田川市史の編纂について】
 
 最後に新たな田川市史の編纂について質問しました。田川市史は昭和54年に9年がかりで刊行されていますが、その後35年にわたり刊行されていない状況です。しかしこの間にも山本作兵衛炭鉱記録画の世界記憶遺産登録や数々の出来事もあっている一方、時間がたつにつれ当時をよく知る方がお亡くなりになったり、資料がなくなったりするなどして、歴史を後世に伝えられなくなる問題があります。

 執行部としては新年度から「市史編さん室」を設置して取り組むことが言及されました。息の長い事業になりますが、ぜひ進めて頂きたいと思います。

 

カテゴリー

月刊アーカイブ

福岡県議会議員
佐々木まこと事務所

〒825-0002 福岡県田川市大字伊田4510-6
→アクセス

TEL 0947-85-9015

[受付] 9:00〜17:00 月〜金(日・祝日休)

FAX 0947-85-9007

[受付] 24時間・365日OK

メールでのお問い合わせ

  • LINE公式アカウント