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総務文教委員会が開催されました

2014年04月30日

 今日は総務文教委員会が開催されました。以下詳細を報告します。

 

財政課

 財政課からは、3月議会で否決されたものから、新たに加えた予算についての説明が行われました。これは本来6月議会に計上すべき予算を今回入れ込んだ、という説明がありました。また3月議会で指摘のあった職員採用試験の復活など、指摘に伴う予算変更も計上されています。

 全体予算では歳入歳出で275億9007万7千円の予算となっており、財政調整のため財政調整基金から3億4千万円、減債基金から2億円をそれぞれ取り崩しています。しかし昨年度も約10億円あった特別交付税について、現状では896万2千円しか計上していませんので、執行残も含めると今年度も最終的には黒字決算になるのではないか、と思います。

 財政課では、田川市立病院の「寄付金」について大きな話題になりました。市長からは「田川の医療問題を共同で研究してもらうために研究助成をした」との趣旨の発言があり、それに加えて「それらの資料をもとに大学と情報交換をする」という趣旨の説明も行われました。また研究成果については「でき次第議員に手渡す」とも言及しています。

 この寄付金については、市長も「とても重要なお金である」と重要性をいつも述べています。今回もその認識を正したら「そうだ」と答えていますが、「だとすれば、なぜこれまで議会に説明してこなかったのか」という質問には「説明不足は確かにあったことは認める」とだけ述べるにとどまっています。今年度も田川市の一般会計から約9億6千万円もの巨費を田川市立病院に繰り入れています。しかも医師の招聘は以前から議会でも大きな話題になっており、そのことから考えても当然この「研究助成金」なるものの説明は行うべきだと思います。まして重要性について認識しているのならなおさら、なのですが、これまで説明がなかった、もっと言えば意図的に見せないようにしていたと疑われても仕方がないような状況を作り出した責任は、市長や市立病院の事業管理者には大いにあると感じます。

 

総務課

 総務課からは、今年度未実施と決定していた職員採用試験を3月議会の議会での指摘もあり、再実施することが報告されました。私も議会で今年度も実施すべきと訴えてきましたので、本当に良かったです。

 また臨時・嘱託職員の採用について「期限付任用職員」の検討や、公平公正な採用のためにも採用試験を実施すべき、と訴えました。臨時・嘱託職員は約270名いますが採用は不透明な部分もあります。資格や技術が求められる職種は別としても、一般事務はぜひ実施すべきです。

 

税務課

 税務課からは、賦課徴収事務費が当初予算時から139万6千円減額となったことが報告されました。特段質問はありませんでした。

 

安全安心まちづくり課

 安全安心まちづくり課からは、「一般コミュニティ助成事業」で今年度は白鳥町区の神幸に使用する狩衣上下・防止・足袋の購入費用として240万円が助成されたことが報告されました。

 私からは、まず自主防災組織の組織化について質問。昨年度からの進捗状況等について今後報告してもらうことになりました。

 

世界記憶遺産推進室

 世界記憶遺産推進室では、文化庁に採択をされた補助金の件について質問しました。

この補助金では

1.世界記憶遺産デジタルデータ作成事業:773万640円

2.同交通費:16万8880円

3.山本作兵衛コレクション保存・修復業務:105万1920円

4.山本作兵衛コレクション修復作業記録映像作成:212万7600円

5.全国産炭地キャラバン展開催等:69万4400円

6.ボランティアガイド育成定期講座開催:1万8千円

7.山本作兵衛コレクション炭坑記録画複製画作成(159枚):317万6820円

8.マンガ「山本作兵衛ものがたり」作成(1万枚)201万7008円

合計:1698万5268円

が計上されています。

 また田川市石炭歴史博物館に関して、教育委員会との補助執行についての協議は、現在も協議中でまた改めて報告するということになっています。すでに走り出しているものですし(そもそもそれを決めないまま組織改編をしたこと自体、私も大いに問題だと思っています)早急に話しを詰めるべきです。

 

学校教育課

 学校教育課からは、猪位金小中一貫佼における小中乗り入れ授業実施にかかる教師用指導書購入経費が増額されたことが報告されました。また猪位金学園の視察も今後実施していくことになりました。私からは正規教員以外で担任業務を行っている先生の数と率を教えてもらいたいと質問。また資料を頂くことになっています。

 

生涯学習課

 生涯学習課からは、地域活動指導員の勤務日数の減少(月20日から17日に)なったことに伴う賃金等の減額が変更点として報告されました。

 私からは現在地域の公民館建設費補助金について、補助限度額が①250世帯未満:500万円、250世帯~300世帯:600万円、300世帯以上700万円(いずれも経費の4分の1)の規定は、現状からはかけ離れていること、また地域コミュニティの拠点としての公民館の役割を考えると、補助率などについても見直せないかと質問。今後検討して頂くことになりました。

 

文化課

 文化課からは、田川市立図書館の管理を指定管理者に変えるための委託料に関する債務負担行為があらたに出されていました。しかし限度額について「協定書に定める指定管理者委託料の額」とだけ書かれており、事業計画や収支予算書などは全くつくられていないという極めてずさんな中身での債務負担行為でした。

 この件についてはすべての議員から「そのような提案はおかしいではないか」という意見が噴出しました。そもそも指定管理者に変えるというのは、大きな政策変更であり、議会としても十分な議論を当然行うべきだと思います。しかし仕様書もない、どれだけ予算がかかるか分からない、という中で債務負担行為を提案するなんて「白紙の手形を下さい」と言っているようなものです。そもそも当初予算否決という状況下の中で、予算提案は極めて慎重に行うべきだと思うのですが、なぜこのような提案をしたのか、ということ自体もとても気になります。

 また他の委員からも美術館も含めた一体的な指定管理の方法も考えないといけないではないか、という議論もありました。

 その後もケンケンガクガクの議論があり、教育長からも提案が荒かったことに対する謝罪があり、また美術館も含めた一体的な指定管理も含めて検討すること、そのためにも6月に条例案の提案についても再検討することそれまでこの債務負担行為は執行しないこと、等が約束されました。

 今回については、そのような約束も取れましたので、私は予算に賛成しました。しかし、特に図書館について引き続き厳しく見ていきたいと思います。

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