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再び戦争の惨禍を引き起こさないために

2014年08月15日

 そして今日は日本が敗戦して69年目の記念日。69年前は焼け野原の中、玉音放送が流れる状況だったのだと思いながら、正午に黙祷を捧げました。

 先の大戦では、日本人だけで約310万人、アジアの方々にも数千万人の死者を出す本当に痛ましい戦争を日本は引き起こしました。

 この時期になると戦争関係の特集番組がありますが、その中で日本軍とアメリカ軍が南方ペリリューで闘ったことが特集にありました。アメリカ、日本双方に多大な死者を出すもので、だんだんと人間として感覚が麻痺をする様も事細かく書いていました。

 その中で当時、この作戦に関わっていた兵士の方の証言で「アメリカ兵が木にくくりつけられて、ペ〇スを切り取られ、それを口の中に入れられて息絶えている場面を見た」と証言していました。聞くに堪えない状況ですが、これも戦争という事実です。

 また戦争末期、九州大学医学部でもアメリカ兵を人体実験に使い、8名を殺害したことも今日のRKBで放送されていました。「代用血液」ということで、海水と血液をまぜて注入して生き延びるかという実験をアメリカ兵捕虜にしたそうです。

 時に日本軍は勇敢に戦った、最後まで紳士的だった、などと言われることがありますが、戦争は人間性を破壊していくのをこの2つの事だけでも充分に分かることで、それは日本人でも例外ではありません。または麻痺させないと人を殺し続けることなんてできないと思います。

 今年は自衛隊が発足して60年の記念日だそうです。これもNHKの番組であったのですが、自衛隊の幹部が「再び戦争の惨禍をひきおこさない」と力強く述べていたこと、また「1発の銃弾を撃たせず、撃つことなく平和のうちに静かに制服を脱ぐことをささやかな誇りとしたい」と退官の際に訓示している姿を見て、自衛隊の平和に対する強い信念を感じました。

 文民統制の中、自衛隊は「課せられた任務を全うする」のが使命であるとすれば、またこれまでの戦争が常に政治がきっかけで起きてきた現実を見ると、政治が自衛隊に戦争状態を課すようなことは決してしてはならないと思っていますし、政治の場では全力で戦争反対を訴え続けないといけません。

 だからこそ、もう二度と戦争をしないという強い信念を明文化した、憲法9条は本当に大切であり、変えてはならないと思っています。そのためにも、私はこれからも平和憲法を守り、そして集団的自衛権には反対する立場で活動していく決意です。

 69年間、平和をつくってきた全ての人々に感謝し、そして自衛隊幹部の方が仰っていた「再び戦争の惨禍を引き起こさない、という強い信念をこれからも持ち続け、政治に臨みたいと思っています。

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