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岩国の住民投票で大問題が!

2006年02月22日

今日は午前中歯医者に行きました。

て、虫歯とかじゃなくて、私は年に1,2度歯医者で定期健診やら歯石掃除などをしてもらっているんです。なので歯医者はぜんぜん嫌いじゃなくて、「歯をきれいにしてもらうところ」って感覚です。

掃除をしてもらった後って本当に気持ちがいいもんで、鏡で見たり、無意味に笑顔をつくったりしています(笑)

今は大学に来て、図書館でブログを書いています。そろそろ研究室も片づけをしないといけません。

話は変わりますが、今、山口県岩国市で米海兵隊岩国基地への空母艦載機移転案受け入れの是非を問う住民投票が行われようとしています。実はそこで「住民投票に反対する会」ができたそうです。

先に結論を言えば

民主主義を否定ですね、これは。

住民投票条例は、投票率が50%未満の場合開票しないということになっており、投票のボイコットを行うことで住民投票を不成立にしようという狙いがあるみたいです。

その理由として、この団体の代表は「国防問題は住民投票の対象外」「ルール違反の投票に参加しないのも意思表示だ」、などと言っているみたいです。

国防と名のついたものは、住民は国にモノを申したらいけない、という発想でしょうか。まずこの発想は、「お上に逆らうな」という前近代的な流れを見事に踏襲しています。国防を口にすれば、地域住民にはどんな負担も強いることができるみたいです。まあ、そうやって沖縄に多くの基地を押し付けているんでしょうが。

極め付けが

「国は条例違反を見極めた市民に好感を持つ」

「議会を軽視する市長の姿勢をただせる」

だそうです。もう返す言葉もありません。国が地域住民に好感を持ったらどうなるんでしょう?原発の電源開発促進税のような多額の税金が流れ込むことを期待しているんでしょうか?しかも「住民投票が議会軽視」って・・・。別に住民は議会に投票という名の白紙委任状を渡しているわけじゃないのに。

実は私はこの問題について卒業論文を書きました。事例としては徳島の第十堰に関する住民投票についてなんですが、そこで初めて投票率50%未満だったら開票しないという「50%条項」が規定されたんです。そもそもこの規定は、妥協の産物でつくられたものなんですが、その後この条項は「前例主義」の地方自治体だけあって、多くの住民投票条例でこの規定が設けられるようになりました。ちなみに沖縄ではこの条例の結果、開票されなかった事例もあるんですよ。

この「50%条項」のもっとも大きな問題は、戦後民主主義の中で(戦前も含め?)初めて「投票拒否運動」ができるようになった事例だと言えます。今回の岩国の問題はもっともそれを表しています(徳島市でさえ団体などつくらずこそっとやっていたのに)。雑ぱくに言えば民主主義は、有権者による投票行為によってその是非を正し、また代表者を選出することを基本としています。投票をしない、させない、ということで住民の意思を提示することはまったくの論外です。この運動によって、もし住民投票が不成立となったのなら、今後の住民投票にとっても大きな問題を残すことになります。

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