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ホモフォビア(同性愛嫌悪)をなくしていくために

2006年09月25日

私の大学時代からの友人、というかとてもお世話になった先輩に大阪府議会議員の尾辻かな子さんという方がいます。彼女は「レズビアン」であることをカミングアウトし、現在運動を進めています。

その中で、同じ九州の宮崎県都城市では「都城市では男女共同参画社会づくり条例」の条文で、これまで条文に入っていた「性別又は性的指向」を削除した条例案が可決、成立しました。

これは、前市長が提案したものでしたが、選挙で落選し新しい市長になった途端、そのような暴挙にでたものです。尾辻さんはその問題について自ら都城市に赴き抗議をするなど、精力的に活動したそうです。

尾辻さんとは、大学1回生のときに知り合い、その直後から尾辻さんがレズビアンであることは知っていました。しかし尾辻さんとの出会いがなければ、恐らくあまり気にとめていない、または嫌悪感すら持っていたかもしれません。

尾辻さんと出会い、話をしていく中で、性的マイノリティに対する意識を変えることができました。であるとすれば、私も同性愛嫌悪を解消するための一人として、議会の場から現在も根強い性的マイノリティに対する嫌悪感を解消するためにがんばろうと思っています。

今回の私の政策集の中にも「外国人や、障がい者、性的少数者など、人との違いを多様性と認める社会づくりを先頭に立って進めます。」と書いています。

しかし、正直、「性的少数者」という言葉を入れただけでも、支持者などから多くの方々から疑問・質問が投げかけられました。そのたびに尾辻さんのことをあげ、説明をしたのですが、十分に理解をしてくれたかどうかは、つかむことができませんでした。それだけに、道のりの長さも実感しました。

今回の都城市の暴挙に対して、尾辻さんは渾身の力をこめて抗議の声をあげています(そのブログはこちら)。彼女の声に対して私ができることは、思いや行動に対して連帯すること、そしてこのブログで今回のことを紹介することだと思い、掲載しました。

私もあいさつ回り、ミニ集会などで多くの人に会い、政策を訴え、そして市民と語り合う中で、政策や政治、行政との間に多くのすき間があることが見えてきました。そしてそのすき間のせいで、多くの市民が困り、傷つき、苦しんでいることも分かりました。

そのすき間を見つけ、埋めていくためには、当事者、現場、市民の声こそ、最も重要です。尾辻さんのような方をはじめ、多くの市民、当事者と語り合い、政策集に書いているように「人との違いを多様性と認める社会」の実現にむけ、そして様々なすき間を埋めるために市民とともにがんばっていきます。

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