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一般質問の詳細報告&3.39億円が田川市に下りてきた

2007年09月14日

まず昨日のブログを見て、「匿名ですみませんが」と市役所職員からのメールが何通かきました。見られているんだなあ、とすこしびっくりしましたが、現状などを教えてくれて、とても参考になりました。こういうメールは大歓迎なので、またいただけたらと思います。できたら膝を交えて話せたらもっといいんですけどね(^^)

 

で、今日は

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私が一般質問を行いました。

 

大体のやり取りをここで載せます。

 

①入札改革について

 

 Q1:田川市の落札額の現状は昨年度を見ても平均97.17%となっている。この数字をどうみるのか?

 

 Q2:就労事業については予定価格を公表していない。今後公表する気があるのか。

 

 Q3:一般競争入札は現在田川市では行っていない。なぜか。また改革方針では条件付一般競争入札と謳っているが、具体的な条件を想定しているのか。また「早急に進める」のであれば、いつまでに早急に進めるのか。

 

 A1(市長)入札率の数字だけを見てどうこうは言えない。地場業者育成やダンピングに対する懸念もある。

 

 A2:(建設経済部長)入札率の数字だけを見てどういう結果か判断するのは困難である。就労事業の予定価格の公表は、そのほかの部分も踏まえ今後改革方針をもとに進めていきたい。条件付一般競争入札は、建設工事に関して19年度までに答えを出し、20年度から試行的に行っていきたい。

 

再質問

Q1:①改革の検討事項の半数近くは、検討という文字すら入っていないが、検討しないということか。②現場説明会は改革方針では今年度中に廃止をする予定になっているがいつまでに行うのか③格付け等級区分の緩和を総務省も行うように通知が来ているはずだ。行う予定はあるのか④ペーパーカンパニーの排除を実施をなっているが、結果どうだったのか。⑤落札額は出しているが落札率についても添付しないのか。

 

A1:①実務者段階のワーキンググループをつくって行っている。19年度中には答えを出していくし、それらも検討していく②今年度中には③一般的にはいろんな業者が入ることが適正な競争ができるという認識である④20社の調査をし1社を指導している⑤落札額を載せているので、それで対応したい。

 

②小児科医療の取り組みについて

 

Q1:国では2次医療圏(田川市では田川市郡8市町村にあたる)の全てで医療体制の整備がされている。しかし田川地域では休日救急があるだけで、平日夜間の取り組みがされていない。田川市は2次医療圏の中心となる田川市立病院をもつ。子育て世代が安心して暮らせるためには小児救急体制は必要不可欠でもあり、田川市が率先して早急な取り組みを求める。

 

A1:(市長)最もだが、医師がいない現状にあり、医師確保に努力しなくてはならない。佐々木議員の知り合いに医師がおられたらぜひ紹介してほしい。

 

A2:(福祉部長)田川地区の小児科医師のみで対応するのは困難。また田川地区の小児科医師が飯塚病院に医療支援を行っている。今後は、福岡県が行っている夜間の電話相談の周知徹底を行うことから、進めていきたい。

 

再質問(要望):小児医療の現状が厳しいのは分かっているが、では行政としてどのような努力をしてきて、その結果どうなのかというのをぜひ示してほしい。実際、大分県中津市民病院は医師確保のため、福岡県豊前市を含めた県境を超えての対策研究会を立ち上げている。まずは対策を研究するための会を早急につくってほしい。そしてこの問題を考えていく上でも思ったのが、地域医療を政策的に扱う部署がどこなのか明確ではないこと。ぜひその点も改善してほしい。

 

③市税のコンビニ収納について

 

Q1:市税の納付は現在銀行・郵便局等平日昼間だけの金融機関に頼っており、生活様式の多様化に対応していない。コンビニでも市税が支払いできるようにできないか。

 

A1:(市長)地方税の収納環境の整備は必要だが一長一短ある。費用対効果を考え、田川市にあった対策をしていきたい。

 

A2:(総務部長)委託契約で行うことは可能である。しかし、委託料が高いなどの問題もある。そういう点も踏まえ検討していきたい。

 

④猪位金診療所の今後について

 

Q1:平成17年8月に診療所長がお亡くなりになられ、その後同年12月より休診状態が続いている。今後の方針をどうして行くのか。

 

A1:(市長)診療所長がお亡くなりになって、医師が確保されていない。診療所の将来像を機を捉えて地元住民に示していきたい。

 

再質問

 

Q1:①この問題に関して地元区長に説明をしたとのことだが、そのときに市長は来たのか。こなかったのであればなぜか。②この説明会は公式のものだったか、非公式だったのか。

 

A1:(市長)医師の確保が大変である。紙がほしかったら出す。

 

再々質問:私の質問に全く答えていない。この問題に関して市長は一度も地元に行っていない。ぜひ市長としての説明責任を果たしていってほしい。答弁はいらない。

 

(市長)私の部下が全権を持ってそこに臨んでいる。

 

文章では一問一答で書いていますが、実際は私が4点について質問をして、市長・部長がそれぞれ答弁。その後それぞれの答弁に対して私が再質問・・・、といった流れです。また細かい内容については、「たがわ情報ライブラリー」のVOD放送サービスの中に、私の議会の録画映像が収録されています。よかったらぜひ見てください。

 

少しだけ講評・・・

 

まず入札改革は、改革方針で具体的に出しており、その案自体はとても良いものになっています。しかし、その後検討結果をどう出していくのか、PDCAサイクルのなかでどうまわしていくのかを今後も見ていきたいと思っています。

 

また来年度より試行的にせよ建設工事に条件付一般競争入札の導入を行う、とされています。これは成果です。今後も注目していきたいと思っています。

 

小児救急は、要望で述べたとおり現状について分析をして、現状だけを見て結果を出すのはとても簡単です。しかし、この問題について実施可能かどうかを具体的に考えて、その結果無理なのか、と言えば今回の答弁ではそのようなことはありませんでした。ぜひ小児救急に関する広域的な研究勉強会の立ち上げから行ってほしいと思います。

 

市税のコンビニ支払いについては、実は水道部門で10月からコンビニ納付が可能になります。この結果を見ながら、ぜひ取り組んでほしいと思います。

 

猪位金診療所については、なにも考えがないということが分かりました。しかも部下が行くから市長自身は説明をしなくてよい、と言っているので、今後は部長や市立病院の方々との協議になると思います。ちなみに市長は猪位金診療所のことを最初は「廃院」と連発していました。これこそホンネです。

 

最後は映像を見れば分かりますが、かなりケンケンガクガクになってしまいました。しかし市長があんな感じで答弁するとは思いませんでした。よっぽど行っていないことになにか思いがあるんでしょう。批判をソシャクしてきちんと受け止める力量を示してほしいと思うのですが。。。なにかやりとりを聞いていてむなしい気持ちになりました。

 

その後は・・・

 

全員協議会が行われました。産炭地基金の取り崩しについて、田川市は3億3千3百万円の予算が補助されることになりました。それで今年度の事業についての説明が執行部よりされたところです。

 

しかし実態は、公共工事のオンパレード。しかも白鳥工業団地にある万年池という底なし沼みたいなところを埋め立て造成するとのこと。それにも2億円以上使います。地盤がゆるいから使い物にならないとおもうんですけどね。

 

それ以上に思うのが、毎回そうですが積算根拠が全く示されないことです。普通なにか物を買うときでも「このお菓子が500円だから、500円ちょうだい」ってするでしょ?

 

しかし行政は、「大体これくらいかかるかな」非常にざっくりした計算をして、予算を作っていきます。で私が「なんでこれにはこれだけかかるの?」って聞いても明確な答えが返ってこない、という感じになっています。

 

これだけ財政が悪いのに、節約意識がないのかと思います。しかし職員の方には疑問を持っている方は多くいるし、このことを言っても「私もそう思います」と言ってくれます。

 

しかし変わっていない。ということは、まさに組織構造の問題です。この積算については、財政部分も含め研究していきたいと思っています。

 

そして政策的に「絶対必要」「あったらいいな」をきちんと区分する仕組みも必要です。だって「あったらいいな」だったら、テーマパークの建設なんかもいろんな理由をつけて行えるんですから。財政がない中で、この精査は必須です。

 

今日は長くなりました。ここまで読んでいただいてありがとうございます(^^)

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