本文の始まりです

決算審査特別委員会1日目(初日から疲れた・・・)

2007年10月01日

今日は決算審査特別委員会の初日でした。

 

Dvc00033

このように大量の書類の両面に、びっしり書かれた内容を見ていきます。

 

決算審査はPDCAサイクルをしっかり機能するための最も重要な作業。簡単にあつかってはいけません。

 

というのに、その資料も先週水曜に配られ(これでも昨年より早かったとのこと)、審議で使う具体的な資料にいたっては、金曜に配られた始末。。。これでは事前の資料請求が難しい上、数年にわたる比較なども困難です。まずその点を指摘。

 

その後は、

 

財政課→企画課→人事課→総務防災課→市民課→税務課→会計課→監査事務局→選挙管理委員会

 

までを審査しました。

 

審査で聞いた一例です。

 

まず財政課。決算書を見てかなり悪い財政状況が続いています。今年度は埼玉県ふじみ野市に持っていた市有地を5億円で売却できたので、なんとか財政の均等が図られたのですが、今後はますます悪くなる状況が続いています。

 

それなのに、財政課は庁舎内の管財(庁舎管理)も行うのですが、市役所本庁のみの掃除代(清掃委託料)で年間1636万円ものお金が使われています。

 

このことは前から気になっていたのですが、この清掃委託なんぞ整理して削減を図るか、やめるべきです。例えば市職員が輪番でするとか、5階は市議が輪番で掃除するなどもどんどんしたらいいと思う。

 

例えば「合併しない宣言」を出した福島県矢祭町でも、役場職員自ら提案する形で清掃委託をやめ、市職員が輪番で掃除を担当しています。

 

本気で財政再建をする姿勢というのは、こういうところで一番見えるんです。その点からしても、財政再建を最も行うべき財政課でこのような状況ですから、なかなか本腰入れた財政再建はできるんか、と思います。

 

さて、この掃除代(清掃委託料)というもの。他にもいろんな課で数百万円単位の掃除代が計上されています。合計したすごい金額になると思いますが、今は資料がないので今度、合計した額を今度載せようと思います。

 

企画課では、「広報たがわ」について質問。これは予算の増額を要望しました。年24回、毎回20000部もの印刷をしておきながら印刷費は1000万円弱。こんな状況なので、ページ数は限られ内容もつまり、もっと内容を充実させたいと思っても制限されてしまいます。

 

「広報たがわ」は、市政の状況や説明を図っていく重要なツールであり、そして唯一の紙媒体です。だからこそしっかりした予算と人員を確保してほしいと思います。

 

せっかく編集ソフトを自前で持ったとのことですから、どんどん編集して枚数を増やし、いろんな情報を伝えていってほしいと思います。個人的には「議会だより」も特別委員会を作り、自前で編集・発行作業をしたいんですよね。

 

あと、「市民との協働」を嫌と言うほど謳っておきながら、それに対して具体的にどんな事業がそうなのかと言えば「もみじを市民と植えました」という答えが。さすがにこれには悲しくなって詰める気にもなりませんでした。

 

前のブログでも書いたのですが、こんなんで市民との協働なんて使うなら、協働なんて言わないほうがいい。一つでもいいから、「これはまさしく協働です!」と胸を張って言えるものを出したらどうなんだと思います。

 

あと、行政改革の効果についての項目で埼玉県ふじみ野市の土地売却を「市有財産の有効活用」と上げ、行政改革の効果としてあげていましたが、虎の子の土地を売ってなぜ行政改革といえるんでしょうかね??このことは行政改革の概念そのものが問われる内容です。

 

人事課では、職員の時間外手当について質問。

 

人員適正化で職員数は平成11年度に比べ現在は100名以上減少。

           ↓

近年の地方分権改革に伴い事務事業も増大している(田川市では就労関係など事務量が削減されたものもあるが)。

           ↓

しかし、時間外勤務手当にかかる費用は平成11年度に比べ半分以下に落ちている。

 

ようするに職員が減ると一人当たりの事務量は増え、残業も増える可能性は充分に考えられるのに、残業代の支給は半分以下になっている、ということです。

 

ここで一つの仮説として「職員がサービス残業をしているのではないか」と質問。しかし人事課は「担当課の課長が管理することになっているので、サービス残業はないと考えている」という答えでした。

 

法の執行者として、違法行為は決してあってはならないことですし、職員の意識にも大きく影響します。また詳しく実態把握をしていこうと思っていますが、答えは見えているような気がします。しかし雑な資料ではいけないので、しっかり抽出した資料をこちら側で作っていきたいと思っています。

 

総務防災課は、今回の決算とは直接関係していませんが「安全安心まちづくり指導員(警察官OB)」の雇用について議論がありました。10月1日付で1名(9月退職の60歳の元警察官)が雇用されたとのことです。今後の動きをしっかり注視していきたいと思います。

 

市民課については細かいのは何点か質問しましたが、特に議論はありませんでした。

 

税務課については、不能欠損額についての集中的に質問しました。不能欠損とは簡単に言えば「税金帳消し」の制度です。平成18年度では約1億4千万円の不能欠損を計上していました。

 

これ、毎年同じぐらいだったら数年で立派なビルが建ちます。これは徴収業務ともリンクしていくもので、田川市では収納対策室という部署をつくっているのですから、もっと収納体制を強化する(専門の嘱託職員を雇用するなど)ことをぜひ行ってほしいと要望しました。

 

また11課にまたがる総未収入額約26億円もあるとのことです。副市長は今後この収納対策について総合的に取り組む部署を検討していきたいと発言していましたが、ぜひ早急な取り組みをしてほしいと思います。

 

不能欠損は、ともすれば市のイメージを崩す結果になる場合もあります。その点からも滞納に対する姿勢はしっかりもっておかないといけないと思います。

 

会計課、監査事務局、選挙管理委員会では特段大きな議論がされませんでした。

 

ということで、本日は終了しました。まだまだ先は長く、あと3日あります。

 

審議中は

Dvc00032

こうやって事前に付せんで指摘箇所を決め、委員会にのぞんでいます。

 

今日もさっき読み込み&付せん作業したのですが

Dvc00031

こんなにありました。また明日もがんばります。

カテゴリー

月刊アーカイブ

福岡県議会議員
佐々木まこと事務所

〒825-0002 福岡県田川市大字伊田4510-6
→アクセス

TEL 0947-85-9015

[受付] 9:00〜17:00 月〜金(日・祝日休)

FAX 0947-85-9007

[受付] 24時間・365日OK

メールでのお問い合わせ

  • LINE公式アカウント