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社民党第11回定期全国大会(コメント)

2007年12月24日

写真などは前のブログに掲載したので、よかったらご覧下さい。 

 

定期全国大会は今回で2回目の参加でした。今回の党大会の特徴としては大きく以下の点があります。

 

  • 残念ながら熱心な討論はされていない

 

今回の代議員の発言の多く(ほとんどとも言ってよい)は、自分の活動や所属県連連合・支部の活動の自慢話に終始していました。又市幹事長も「質疑になっていない」と一度指摘をしましたが、まさにそのとおりでした。

 

全国連合は次回までに党大会における発言の趣旨をしっかり明確にして、所属都道府県連合に示さないといけないと思います。他の青年代議員とも話していたのですが、自身や県連の活動報告は事前に紙媒体にして大会前に配るとか、掲示するとかで事足りるはずです。大会運営そのものの刷新がかなり求められます。

 

  • 執行部の答弁があいまい

 

いつもは国会で激しく追及するのにもかかわらず、こと身内になれば曖昧な答弁になるのでは、国民の信頼は勝ち取れません。特に又市幹事長の答弁は曖昧な部分が多く、また渕上選対委員長の発言も観念論が多く、具体的にどのようにしていくのか、などをしっかり答弁するような状況ではありませんでした。

 

久保田さんが指摘した「自治体議員や国会議員候補をいつでも募集できるようインターネット上で募集のページをつくるべき」と指摘した点も最初は明確な答えはありませんでした。その後川口君が「するのかしないのかはっきりするべきだ」と自席で言ったあとに「すぐにでもします」と答弁しましたが。

 

ということは、自治体議員・国会議員の公募については今回の大会で選挙対策委員長が実施することを言及したことになります。今後の常任幹事会の議論が注目されます。

 

  • 青年代議員の発言が目立った

 

前回の大会では恐らく私ぐらいでしたが、今回は

 

①岩手(自治労専従の方)

②東京(藤田国立市議)

③千葉(亀井琢磨君)

④新潟(山本あき子氏)

⑤愛知(山としひろ江南市議)

⑥大阪(川口洋一高槻市議)

⑦福岡(久保田実生添田町議)

 

と、7名の青年代議員が発言しました。

 

全国大会の代議員は多くが党役員の方々ですが、その方々に青年党員が元気にいるんだということを示せただけでも大きな成果だと思っています。

 

しかしただ先輩党員に元気を与えるためだけに大会に来ているわけではありません。前回は第1歩、そして今回は第2段階に進んだので、次回2年後の第12回定期全国大会には青年代議員がしっかり結束して、青年代議員枠の創設や人事、方針に対してなんらかの討議をしていくという、実効性のある段階に進むことで、青年が主体的に党運営に携われる体制作りを目指そうと思っています。

 

また辻元清美衆議院議員が女性青年委員長に再選されたこともプラス材料です。恐らく2年後の人事では女性青年委員長になっていないでしょうから、言い方は悪いですがその点では青年が辻元氏を使える機会は、この2年間ぐらいしかないということになります。辻元氏と連携して、2年間で青年運動をどう活性化していくのか、我々の真価が問われます。

 

福島みずほ党首も青年に関しては私ともかなり応援する立場で論議をしてくれます。その点では党全体を総理する党首と、全国の青年運動を統括する女性青年委員長の2名が我々と近い立場なのですから、この状況を活かさない手はないでしょう。

また福島党首が音頭を取って、2月に「福島みずほと船で行く若者セミナー」を実施することになっています。このコンセプトとして以下の3つを挙げています。

 

■社民党を担う若者の議員・活動家を養成し、地域社会に根ざす「行動する社民党」を作る。
■4つの講座で社会民主主義の社会保障、経済、雇用、平和問題などを学習する。
■椿咲く大島で、各地から集まった若者たちが交流し、情報交換や親睦を深める。

 

これはどれも今の社民党に必要不可欠なものですし、若手の党活動家が25名できれば、必ず党は変わると思います。

 

今回出合った青年活動家の仲間とともに、私も党における青年運動をしっかりつくっていくために頑張っていこうと思います。

 

  • 党役員人事について

 

今回幹事長に我が九州ブロックの重野安正氏がなった点は自身の選挙に影響はないか心配なところもありますが、前回のブログで書いたとおり、3役が全て参議院議員である状況は回避されたので、その点は大きく評価できると思います。

 

しかし、国会議員の常任幹事はともかく、党職員の常任幹事がすべて男性でしかも高年齢であることはとても残念です。クォーター制とか言っているのなら、党職員の常任幹事は必ず1名女性を入れるとか、また常任幹事にも青年枠を創設するとかいった改革は必要です。

 

  • 衆院選対策について

 

本当はもっと民主党との選挙協力について議論があってよいのではと思いましたが、その点の議論はあまり熱心に行われませんでした。しかし特徴としては、「他党の公認候補は原則推薦しない」という執行部方針に、「すみわけを前提にするのであれば他党推薦も考えるべき」という意見もありました。

 

選対としては「全国連合と協議しながら決めていきたい」としながらも「柔軟に対応していきたい」と述べ、他党推薦に含みを残しました。

 

我が福岡11区も選挙協力に向けて奔走している選挙区なので、この点はとても気になります。今後の全国連合の方針に注目をしていこうと思います。

 

  • その他

 

今回は次期衆院選に勝利するんだ、ということでの大会でしたが、基本路線や、党運営などについてももっと議論が深めればよかったのにな、と思います。

 

また、今回の大会で、今の社民党のよさと問題点が私の中で明確になった気がします。その点でも参加してよかったですね。あとは我々がどう動くか、です。

 

ということで、私の感想でした。あくまでも個人的な感想なのであしからず・・・。

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