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直方市の事業仕分けを傍聴

2008年02月01日

今日は私の12月議会での一般質問に関しての、税務課からの回答があり、その話し合いがありました。コンビニ収納に関してはより研究を深めていきたいとのことで、インターネット公売は再来年度に実施していく方向で進めていきたいと回答がありました。

 

私としては2つとも行ってほしいですし、特にコンビニ収納は納税環境の整備からもぜひ行うべきだと思っています。しかしネックとなっているのがコンビニ(正確にはコンビニから収納を代行する業者)に支払う業者の手数料の高さ。他の金融機関の2倍以上となっており、市税のコンビニ収納率が全体の20%となった場合、年間で約190万円の手数料が発生することになることが試算されています。それを払ってもなお、利便性の確保が必要なのかどうか、という点がまさに論議されるキーポイントとなります。

 

私は、その金額を出しても利便性の向上を図ることは必要だと考えています。特に「払え払え!」と追い込みをかけるだけではなく、「必ず払ってもらいますけど、夜中でもいつでも支払えるよう環境を整えます」のほうが、納税指導を行う際でも有効です。また納税環境の確保は多様化する市民生活に対処するためにはとても重要なことですが、現在は平日昼間しか支払いができない上、銀行や郵便局は並ばないといけない場合が多いなど、納税者の時間的な負担は大きなものがあります。その改善という観点からも、その180万円の拠出は意味があると思っています。

 

ネット公売は実施する方向で進んでいますので、今後に期待です。

 

いろいろ考えるところもありますが、前進が図られたという点ではとても良かったですし、資料も細かく丁寧な構成になっていました。本当にありがとうございました。

 

その後・・・

 

直方市の「事業仕分け」の傍聴に行きました。これは市が行っている事業が本当に必要な事業なのかどうか、市民などが総点検をするものです。これは政策シンクタンクの「構想日本」が審議手法をつくり、全国で行われているものですが、九州では直方市が始めての試みとなります。

 

審議過程は傍聴の出入り自由、写真・録音なども申し出をすれば原則OKということでした。また九州発ということで

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多くの自治体関係者が来ていました(右が審議している方々、右が傍聴者)。

 

「事業仕分け」の対象となったのは全部で19事業。それをA・Bの2班に分け審議を行いました。構想日本の関係者や市民公募などで選ばれた方々が委員となっており、1班あたりの委員は7名(うち司会1名)となっています。

 

まず担当課から事業内容の説明が行われ、その後30分の質疑、そして評価となります。評価は「不要」、「民間」、「直方市(要改善)」、「直方市(現行どおり)」の4つに分類され、当該事業がどう改善すべきかを評価します。

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評価で手を上げているところを撮影した写真です。右側に説明する職員が座っています。

 

資料は

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写真ではとても身づらいは思いますが、事業目的・事業概要・実施方法(直営や指定管理者など)、コスト(事業費+人件費換算)、事業実績アウトプット、事業成果アウトカム、事業の見直しの必要性(必要か不要か)など、かなり細かい内容になっています。

 

少し感想・・・

 

まずこの「事業仕分け」そのものはぜひ田川市でもすべきだ、と感じました。なんと言っても市民感覚や民間感覚で事業を見ていたら、行政職員では考えられないだろうというところまでつっこんで指摘をしますし、大抵その内容は理にかなっているものばかりです。

 

また、市民にも、税金の使い道という観点で、事業がどういう理由で、どういう決定過程のもとに、どういう人が携わり、いくらの税金が使われているのか、などがかなり詳細に見ることができます。その点でも大きな意味があります。

 

しかし、市役所の職員にとってはとても大変なことです。はじめから内容を分かりやすく答えなければなりませんし、準備資料も膨大になります。なので、タジタジになるか、開き直ってるかどちらかの職員が多かったように感じました。

 

また指摘としては、答弁では恐らく聞かれるであろう内容であってもスラスラいえなかったり、一次資料を準備してなかったりと、初めての試みとはいえ、その点は残念でした。その点は次回以降に期待です(^^)

 

しかしなかには評価で「不要」となった事業もあり、今後その結果がどう反映されるのかも注目されます。

 

最後に、これを行おうとした担当課の方々に心から敬意を表したいと思います。先進的な取り組みは実施までに多くの労力をさかないといけません。それを乗り越えた点だけでも、すばらしいと思います。

 

また感じた点として、傍聴することは予想以上に苦痛でした。それは眠いとか身体的なものではなく、発言したいけどできないというもどかしさや、なぜそのようなことを言うのかという小さな苛立ちからくるものです。

 

私もいつも市議会議員として発言する立場にいるのですから、そういう事態を市議になってから経験したことがありません。意思決定機関に市民からの税金で食べている市議会議員として、発言したくてもできない傍聴者の分も含め頑張らないといけないと強く思いました。

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