本文の始まりです

すごいぞ!佐賀市の総合窓口&提言箱

2008年08月19日

社民党九ブロ集会2日目に関しては、下のブログに書いています。

 

社民党の研究集会が終了後、インターン生2人と佐賀駅で待ち合わせ、佐賀市役所に向かいました。佐賀市が行っている総合窓口制度についてどのような状況なのか現場を見たいと思ったからです。内容については事前にインターン生と勉強したのですが、実際見てみるとそのきめ細かさには脱帽でした。

 

まず、

Dvc00115

総合案内に2名(嘱託職員)、フロアーマネージャーとして2名(職員)が写真のロビーに配置されています。私が見ているとすぐに職員から「なにかお探しですか?」と声がかけられたぐらいです。また、

Dvc00116

この発見器の横に職員が立って常駐し、申請内容などについて説明をしていました。職員の方に聞くとフロアーマネージャーは6名体制で2時間交代で業務にあたっているとのことでした。

 

また

Dvc00107

Dvc00106 

すべての申請・相談業務関して、着席して行えるレイアウトになっています。これも市民へのきめ細かい配慮ですね。

 

また肝心の申請書については写真を撮るのを忘れたので後日掲載しますが、これもかなり工夫してつくられているなあ、と思いました。特に複写形式の申請書だと、まず名前を何度も書かずにすみますし、その分かなり時間軽減になります。

 

複数の申請を一気にするのですからかなり事務を覚えるのが大変だろうと思います。事実窓口の職員は多くが嘱託・臨時ではなく正規職員で、1ヶ月以上研修を行いながら事務を覚えるとのことでした。

 

ほかにも

Dvc00113

待ち時間を有効に使ってもらうため新聞を置いたり、

Dvc00112

子どもが遊べるスペースを確保したりもしていました。

Dvc00111

Dvc00110

写真の自動交付機は、韓国の業者によってかなり安価で導入された機種とのことで、住民基本台帳カードか、印鑑証明書(印鑑証明と住民票のみ)で自動交付が可能になっています。住民票発行全体の26%がこの自動交付機での発行とのことで、見ているときも結構な数の市民が窓口に行かず自動交付機で書類を出していました。そのときだけで言えば、比較的若年層の方が多かったです。

 

導入から7年以上が経過しているので、なんらかの問題も発生しているのかもしれませんが、今回は正式な行政視察ではなく、写真は許可を得て個人で見ただけなので、そこまで把握することはできませんでした。しかしこの窓口を見ただけでも、どちらを向いて行政運営をしているのかが随所に垣間見れます。こういう先進事例をどんどん田川市も導入しなければなりません。

 

ちなみに入り口には

Dvc00117

提言箱がありました。これも右横にバインダーが見えますが、必ず提言の返信を行っており、名前はハンドルネームでも可能で、公開か非公開のどちらかを希望することができるようになっています。住所欄などもありますが、必須ではないようです(詳しくは佐賀市電子提言箱を参照、提言の公開に関してはこちらを参照)。

 

これだと提言も書きやすいですし、必ず返信があると安心感もあります。

 

かくゆう田川市も「さわやかご意見箱」とやらがありますが、氏名・年齢・性別・住所・電話番号は全て記入が求められていますし、あくまでも個人に回答するだけなので、回答も公表されているわけではありません。まして本当に回答しているのかさえ確認することができません。佐賀市とは大違いです。

 

また私が市議になって以来、「さわやかご意見箱」の意見がなんらかの行政の業務改善やまちづくりに生かされた、という報告は執行部から一度も受けていません。もしあるのならぜひ事務報告でもしてもらいたいものです。

 

そんなことを調べていたら現在の田川市長が初当選直後、財界九州のインタビューに答えています(記事はこちら)。以下は引用です。

 

■市長は市政運営の最終形態を「地域のポテンシャルを活用した市民協働のまちづくり」に置く。市職員と同様、市民の意識改革も重要視する。

 
 「さわやかご意見箱」設置の目的は、市職員の意識高揚に加えて、市民の市政への参加意欲を高める狙いがある。現在では市政に対する不平や不満が多いが、投書した内容が確実に市政運営に反映されることが浸透すれば建設的な意見が増えるだろう。
 また投書された意見をもとに、地域で取り組まれている福祉・教育・環境などの身近な支援活動への援助や、地域主体のまちづくり活動の充実にも活用したい。個性化が一層求められる時代、地域の特性を生かしたまちづくりを段階的に進めていく上で重要な手段となるだろう。市民協働の取り組み無くして「田川の再生」はあり得ない。行政と市民とのパートナーシップを形成して、分権時代にふさわしい新たな田川市の創生に取り組んでいきたい。

(引用修了)

 

こんなことも言っていたんですね。びっくりです。「市民協働の取り組みなくして『田川の再生』はあり得ない」と断言していますし。この発言から丸5年、田川市に「市民協働」への試みは全く見えていません。「田川の再生」はこのままでは「あり得ない」状況になってしまいます。

 

田川市にはまだまだ訴えるべきこと、変えなくてはならないことがたくさんある、と先進事例を見たり学んだりするたびに強く思います。これからもアンテナを高く、しっかり勉強しながら市民の税金で雇われているということを忘れず、議会の場でがんばってまいりたいと思っています。

カテゴリー

月刊アーカイブ

福岡県議会議員
佐々木まこと事務所

〒825-0002 福岡県田川市大字伊田4510-6
→アクセス

TEL 0947-85-9015

[受付] 9:00〜17:00 月〜金(日・祝日休)

FAX 0947-85-9007

[受付] 24時間・365日OK

メールでのお問い合わせ

  • LINE公式アカウント