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隣町の糸田町議会で議員除名事案が審議

2008年12月23日

田川市と隣接している糸田町町議会で、議長が「除名」される可能性が高くなってきました。以下は引用です。

  

糸田町懲罰委 議長の除名可決 行事欠席を理由に 26日にも本会議で判断

 福岡県糸田町議会(西晁(あきら)議長、14人)は22日、西議長に対する懲罰特別委員会を開き、地方自治法に定められた懲罰規定では最も重い、議員の身分を失わせる「除名」を賛成多数で可決した。26日にも臨時本会議を開き、除名の是非を最終的に判断する。懲罰特別委の構成は議長を除く全議員であるため、本会議でも可決する公算は大きいとみられる。全国町村議会議長会(東京)によると、地方議会が現職議長を除名する事態は極めて異例。

 西議長は、2007年4月に町議に4選し、今年5月1日から議長。同町や議会関係者によると、町内の小学校入学式や同県田川郡の町村議長会などを欠席した西議長に対し、9月18日の9月定例議会初日、一部議員が「議長は式典や公的な会議にたびたび欠席し、議会の代表として不適格」と指摘。西議長の不信任決議案を提出し、賛成多数で可決した。

 西議長は、種々の行事や会合を「8回欠席した」と認めたものの、議長辞職を拒否。町議会はその後も三度、同決議案を可決したが、決議には法的拘束力がなく、西議長は「辞める気はない。改善することは改善していきたい」などと一貫して議長辞職を拒んだ。

 町議会は「これ以上、西議長の下で審議はできない」として今月11日、懲罰特別委の設置議案を可決した。

 地方自治法によると、懲罰の種類には戒告、陳謝、出席停止、除名があり、議員の3分の2以上が本会議に出席し、その4分の3以上が同意すれば除名となる。非公開で行われた22日の委員会審議は「除名やむなし」の意見が多数を占めたという。

 懲罰特別委の判断について西議長は「除名されるようなことまではしたとは思っていない。(除名されれば)県に事情を説明して不服申し立てを行いたい」と話した。

●除名慎重であるべきだ

 ▼佐賀大経済学部の畑山敏夫教授(政治学)の話 議長職を辞めさせることはともかく、有権者の負託を受けた議員の立場を奪う除名処分は慎重であるべきだ。こうしたやり方が極端になれば、議会の浄化や改革を志す少数派議員を多数派が排除することにもつながりかねない。

=2008/12/22付 西日本新聞夕刊=

(引用終了)

 

除名というのは、議員職を強制的に辞めさせる制度で、これの極めて異例です。個人的にも教授のコメントにあるように、民意によって選ばれた議員の立場そのものを奪う行為は、極めて慎重に行うべきと考えますし、第一、その議長を選んだのも糸田町議会なのですから、任命したという責任もあると思うのです。

 

25日が議会ということで、今後の動向が注目されます。

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