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新ごみ処理場の建設予定地及び処理方式について

2009年07月06日

同じく

 

田川地区清掃施設組合

田川市川崎町清掃センター及び乙女環境センター運営協議会

 

について報告します。

 

もうひとつ大きな議題として「新ごみ処理施設建設候補予定地の選定及び処理方式の検討結果について」が審議されました。

 

まず新たなゴミ処理場の建設予定地を大きく

 

1、川崎町北部の山林

2、田川市西部の民有地

 

を候補と上げ、1の土地を第一候補とすべきと判断したとのことでした。なお

 

1案(川崎町北部の山林) 造成経費

 1期工事(当該処理施設の土地):10億5000万円

 2期工事(立替などのローリング用地):4億円

 計:14億5000万円

 

2案(田川市西部の民有地) 造成工事

 1期工事:11億5590万円

 2期工事:6億8600万円

 そのほか:10億円

 計:28億4190万円

  

かかると概算で示しています。

 

また可燃ごみの処理方式については

 

1、非焼却方式

①生ごみの資源化(バイオマス利活用)+炭素化(電気化)

2、焼却方式

②生ごみの資源化(バイオマス利活用)+ストーカー直結溶融炉(酸素式)

③生ごみの資源化(バイオマス利活用)+ガス化溶融炉(酸素式)

 

の2つを推奨するとしています。なお生ごみの資源化は、福岡県大木町が行っている液肥化をすると言っていました。私も視察に行かせてもらいました(詳しくはこちら)。

 

しかし、建設から運用などの総経費は20年間で

 

①生ごみの資源化(バイオマス利活用)+炭素化(電気化)

241億4300万円

②生ごみの資源化(バイオマス利活用)+ストーカー直結溶融炉(酸素式)

307億9790万円

③生ごみの資源化(バイオマス利活用)+ガス化溶融炉(酸素式)

303億202万円

 

かかると試算しています。

 

なお、1日当たりのごみ処理量を128トンと試算していますので、これを単純に20年間発生すると934400トン発生することになります。これをトン当たりいくら経費がかかるか見てみると、

 

①生ごみの資源化(バイオマス利活用)+炭素化(電気化)

1トン当たり25837円

②生ごみの資源化(バイオマス利活用)+ストーカー直結溶融炉(酸素式

1トン当たり32960円

③生ごみの資源化(バイオマス利活用)+ガス化溶融炉(酸素式)

1トン当たり32429円

 

かかることになります。しかしこれらの数字は経年劣化による補修が十分に加味されておらず、確実に新たな費用が発生すると思います。またごみ量自体も人口減少やごみ減量化の流れで確実に減少することが予想されますので、その点でも1トン当たりの処理費用はまだかなり高くなるものと思います。

 

あまりの金額の多さにぞっとする気持ちになりました。他の議員からも費用負担や処理方式、建設予定地などについていろんなことが議論されました。

 

私としては、

 

これだけ大きな公共投資をするのが正しいのか。事実他地域でも自ら建設するのではなく、他の地域に焼却をお願いしているところもある。そのことも十分に視野に入れるべきでは。

 

と訴えました。

 

なおこの件については、7月にもう一度協議することが確認されました。

 

また、空席となっていた清掃施設組合の監査委員に私が推薦されました。正式には組合議会での決定になります。

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