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ゴミ処理場の煙突が倒れたら、私に責任を取ってもらう!?

2009年07月24日

今日は田川地区清掃施設組合田川市川崎町運営協議会が開催されました。

 

まず新しいゴミ処理場建設候補予定地について現地視察をしました。

 

最初に川崎町岩鼻地区を見学(後から詳しく述べますが実質的には9割以上が田川市の土地です。)

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写真のように森になっていますし、約30~40メートルの高さの谷に壁を作り、80万リューベもの土で埋め立てしなければなりません。

 

続いて旧三井鉱山セメント跡地を見学。

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すでに平地ですので土地造成はたやすいのですが、地代が高い上、旧三井鉱山がひいた(詳細はつかんでいませんが)工業用水部分の改修に10億円もの経費がかかるなど、費用面でかなり大変です。

 

その後乙女環境センター(し尿処理場)で会議が開催されました。まず7月31日に上程予定の補正予算などが示されました。

 

その中で、田川市川崎町の煙突の制振装置設置費約1400万円が計上されていました。「すでに煙突に関しては予算も付いているし、業者も決まって実施設計にも入っているのにおかしいな」と思っていたら、以下のような説明がありました。

 

○実施設計の段階で発注仕様書に記載されていない制振装置の設置についての検討書がコンサルタント(綜企画設計)及び工事会社(大内田建設)から出された。

○当初にない計画であり、コンサルに聞くと揺れに対して想定内と判断して作成を行っていると回答。

○構造計算上問題がなければ、対応年数を含めた中でなんら問題がない。

○揺れに対して地域住民の不安を取り除き、より安全、安心を得るために最終的に制振装置を設置しなければならない。

○この工事に関しては大内田建設が請ける

 

しかしこの説明には以下の点でおかしいのではないかと私が述べました。

 

○現在とても厳しくなっている構造計算上も問題ないと言っているのに、なぜ契約を結び実施設計まで行っていて、業者に言われて「はいそうですか」と付けるのか。業者のいいなりではないか。

○具体的に制振しなければ倒壊するという客観的なデータがあるのか、または揺れによって破損した場合、具体的にどのような問題が発生するという一次資料があるのか。

○住民に対しては「揺れても大丈夫」と説明すれば済む話ではないか。

○今回に限らず、清掃施設組合は業者に言われたまま工事を発注していないか。

 

それに対して職員側は答える事もできない状況になりました。そして執行部の手嶋秀昭川崎町長が「業者に言われたままではなく、喧々諤々議論した。専門性の問題は指摘の通りであるし、その点は反省をし変えていきたい」と述べました。

 

しかし私が聞きたいのは上程するための具体的な理由です。1400万円もの税金を客観的なデータもなく、ただ視覚的にゆれを見た住民が「大丈夫か?」と思われるのが嫌だからつけるだけなんて、充分な説明になっていないのではないかと思います。

 

また手嶋町長の意見は分かりますが、必要なのは反省と決意表明ではなく、それに基づいた具体的な改革プランとその達成時期の明確化です。ただでさえ清掃施設組合は入札妨害事件を発生させるなど、綱紀粛正が求められているのです。その点を執行部は充分認識しているのか、本当に不安です。

 

また私がこんな感じでワーワー言っていたら、なにか頭に来たのか田川市長がいきなり手を上げ「もし煙突が倒れたら佐々木議員が責任を取ってもらう」という趣旨の発言まで飛び出し、騒然となりました。

 

これは議決に当たっての完全な脅し、威圧行為です。もちろん「おかしいじゃないか!」と応戦し、また同じ組合議員の田丸雅美議員も「そんな言い方なかろうが!」と大きな口調でおっしゃっていました。また協議会会長の梅林史議員も「不適切発言だ」とおっしゃっていただきました。

 

そしたらすぐに市長は訂正する始末です。ちょっと言われたら引っ込めるぐらいの発言なら最初から言わなければいいのに・・・。

 

最終的には田川地区清掃施設組合議会での話しになりました。また物品や燃料の納入などの入札に関してどのような方式で行われているのか、具体的に示してほしいと言い、今度の清掃施設組合議会までの提出してもらうことになりました。入札問題については、入札妨害事件もありましたし徹底的に調べていこうと思います。

 

つづいて新しいごみ焼却場建設にかかる問題について質疑応答がありました。まず建設予定地については田川市議から「白鳥工業団地K区画の再度検討も必要なのではないか」という意見が出されました。

 

また川崎町議から「9割が田川市の土地なのに、川崎町岩鼻地区と言うのはおかしいのではないか」という趣旨の発言がありました。執行部からは「生活圏が川崎町なので川崎町とした」という答えが返ってきました。

 

その点で私が「9割が田川市でしかも大浦・伊加利地区に近いところでどう言ったら『生活圏が川崎町』だと言えるのか」と述べたら「入り口が川崎町から入っている」と答えが。しかし田川市側からも入り口があるんですけどね・・・。ようするに確定した理由はないということです。

 

また処理方式について生ゴミ液肥化施設について「し尿、浄化槽汚泥、家畜糞尿も入れられるはずだが、現状の計画は入れる予定か」と聞くと「家畜糞尿など一部は入れるようにしているが、すべては入れる予定にしていない」との答えがありました。

 

この液肥化施設の利点は、先ほど述べたようにし尿、浄化槽汚泥なども一緒に入れられるということです。ようするにし尿処理場がいらないのです。それだけでも大きなコストダウンですが、その点が考えれられていないのは問題があると思います。執行部からも「まだ充分詰めないといけないところもある」と述べていますのでこれからでしょうが、数字を出したら一人歩きしますから、もっと充分煮詰めないといけなかったのではないかと思います。

 

ただそれだけ大規模の液肥化施設を作っても、それを田畑に配るだけの需要がない場合が多分にあることは事実です。

 

田川地区清掃施設組合に関する具体的な協議内容は市民にはほとんどクローズの状況です。だからこそ、このブログでなるべく詳細に掲載し、自分の意見を皆様に示したいと思い、詳しいやり取りを書きました。

 

31日の組合議会は、いろんな意味で意見がたくさん出るのだろうと思います。年間10億円近い税金を支出する組織です。皆様の税金が無駄に使われないよう、そして市民に理解が得られるようなゴミ処理にしていくためにも、全力でがんばります。

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