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市立病院医師のボーナスをカットします

2009年11月30日

今日は田川市議会12月定例会の初日でした。

 

今回の議会で付託された議案について、以下ご報告致します。

 

報告第5号  市長専決処分の報告並びに承認を求めることについて(先決第53号 平成21年度田川市一般会計補正予算)

新型インフルエンザワクチンの優先接種者のうち、低所得者に対して接種費用の全額負担するもの。議会を招集する時間的余裕がなかったため、専決処分とした。

 

議案第64号  田川市職員の給与に関する条例の承認を求める件について

国の人事院勧告に基づき、職員及び医師等の期末勤勉手当を削減するもの。年間合計で0.35ヶ月分の削減となる。

 

議案第65号 田川市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部改正について

職員等に準じ、市議会議員も手当を削減するもの。

 

この2議案についは、基準日(ボーナス算定における給与の基準となる日)が12月1日であるため、早速「暫時休憩」が言い渡され、その間総務文教委員会が開催されることになりました。

 

総務文教委員会では、原案に賛成、または今回の人事院勧告そのものの正当性についてなど、様々な角度から議論されました。

 

その中で私は特に田川市立病院の医師手当の削減に関して執行部と議論をしました。

 

今回医師も含めてボーナスの削減を行っている事に対して、執行部は以下の点で正当性を述べています。

 

1,これまで職員にしても医師にしてもずっと人事院勧告の通り給与を決めてきた。

 

2,本年10月に医師手当を月額で部長・医長は45000円、医員は40000円増額しており、トータルで見たら増えている。

 

3,一方、医師給与全般に関しては、抜本的な改革を行っていかなければならないことは十分承知している。その点は別途抜本的見直しを早急に行う。

 

しかしこれについて私は以下の点で問題があると述べました。

 

1,今まで人事院勧告そのままにしてきたと言うが、例えば今回も住居手当について人事院勧告通りにしていないし、他にも人事院勧告通りにしていないところはたくさんある。論理矛盾している。

 

2,また人事院勧告どおりやってきたから、という説明はまさに前例踏襲主義の現れである。しかも人事院勧告通りやってきたというのは、別に今回の議案の正当性を担保させるものにはならないはずだ。

 

3,そもそも10月の医師手当アップは、人事院勧告の削減に対する遡及措置(埋め合わせ)ではなかったはずだ。事実説明文章にも、改正の内容にはそのような記述はなく、田川市立病院の医師の激務に対する遡及措置であることは明白である。よって人事院勧告と同一視することはできない。

 

4,ここで医師手当を削減すれば、ただでさえ医師が集まらない状況下で、一層医師が来ていただくことは困難になる。逆に、福岡県内の自治体病院でもし田川市立病院の医師だけが手当を削減されないとすれば、これは大きなインパクトになるし、医師を大切にする姿勢を内外に示すことが可能になるチャンスではないか。医師のボーナス部分だけでも削減をすることは許されない。

 

5,抜本的見直しには大きく見て

①短期的に現行給与体制の仕組みを使い給与を増額するという短期的視点

②給与体制そのものも含め変更するという長期的視点

の2つがあるはずし、長期的視点だけを追いかけては、給与問題は遅々として進まない。医師給与の増額に関しては誰一人異論はないはずであり、ぜひ今年度中にでもできないのか。

 

一方これに対して、執行部は

 

1,医師給与を劇的に増額しても、医師がすぐには来るというのはないのではないか。

2,医師給与に関しては市長とも協議している。この点は佐々木議員と思いは全く一緒である。

 

と述べました。

 

それに対しては、

 

1,もちろん医師給与を増額するだけで医師が来ていただけるという簡単なものではない。しかし企業誘致にしても、すぐには成果は上がるかどうかは未知数だけど公共投資を行い、条件整備をしているではないか。それと同じように、医師に関しても、来ていただける環境づくりを給与面も含めトータルで見てく必要がある。しかし今回は医師給与に関しての議題である以上、給与面からのアプローチをしている。

 

と訴えました。

 

また今回私は、この執行部提案に関して医師のボーナス削減は行うべきではないという観点から、医師給与に関して期末勤勉手当(ボーナス)を据え置く修正案を総務文教委員会に提出しました。

 

しかし議員からは「これまでの人事院勧告通りにしてきた、ということからも影響が大きい」「医師だけを優遇していいのか」などの意見が出されました。

 

私は「これだけ医師が減っている中で、追い打ちをかけるように医師のボーナス削減までしてしまうと、議会としての姿勢が問われてしまう。」と訴えました。

 

最終的には

 

賛成2 反対5 

 

で反対多数で私が提出した修正案については否決。その後原案が賛成多数で可決されました。

 

本会議でも、私は条例には反対しましたが、賛成多数で可決しました。

 

本当に必死でがんばっている医師の方々に申しわけない気持ちでいっぱいです。しかし執行部は医師給与の抜本改正を議会で言及しています。今後を注意深く見守っていきたいと思います。

 

ほかにも議案があったり、同じ今日行われた田川市立病院経営形態検討委員会の報告もしたいのですが、時間も押している(25:32)ので、寝ようと思います。残りは明日報告致します。

 

あすは一般質問事前通告締め切り日。今回も一般質問を行うようにしています。

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