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東北大震災ボランティア3日目 多賀城市へ
2011年05月25日
今日は一昨日訪れた多賀城市を訪問しました。
今日はご自宅の泥のかき出しや、津波で汚れた壁をはがす作業等を行いました。
このような形で石膏ボードを壊し、袋に入れていきます。
ボランティア用のゴミ袋は福岡県太宰府市の物でした。あとでツイッターで太宰府市と多賀城市が姉妹都市提携を結んでおり、職員派遣や物資提供などを行っているとのことでした。
壊した石膏ボードを家の前に置いていきます。
泥かきもしました。この泥、重油や魚の死骸なども混じっており、かなりの悪臭を放ちます。また連日の好天で固まってきており、掘り起こすのもかなり大変です。大人の男性8人がかりでなんとか取り除きました。
この日集めた泥や壁です。8人いるとかなりはかどりました。
ここの家の家主さんの奥様も被災時にお孫さんと津波で車を流されたそうです。しかも自分の車の上に車が乗り、車が水に浸かりそうになった時、たまたま上に乗った車が取れ、窓もたまたま開いたので、そこからお孫さんと脱出し、電柱にしがみついて難を逃れたとのことでした。昨日の石巻市の方のお話しも壮絶でしたが、今日もとても壮絶な話でした。「今、命があるのが不思議なぐらい」と仰っていたのが、印象的でした。
その後奥様から、地震の次の日にご主人が撮ったという写真を見せてもらいました。
もちろんご許可を頂いて掲載しています。壮絶な写真が並んでいました。写真を撮られたご主人曰く、車の中で多くの方が亡くなっていたとのことでした。
今日が最後のボランティア。人生観の変わるような光景の連続や被災者の話は、多くのことを考えさせるものになりました。
ただこれから夏になり、暑くなると臭いや被災者の体調、暑さ対策など様々な問題が発生すると思います。ボランティアセンターにもクーラーが備え付けられていなかったところもありましたし、避難所は見ることは出来ませんでしたが、体育館となると、暑さは尋常ではないのではないかと思います。
最後に一度だけでも観光しようと思い、青葉城公園に向かいました。
有名な伊達政宗像です。