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日本青少年訪中代表団 訪中記

2011年10月18日

 昨日の夜、福岡に帰ってきました。12日から18日までの訪中記録を掲載したいと思います。

 

 12日

 

 初日は成田空港から北京へ向かいました。

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 北京市内で天安門広場に近いところに宿泊。少し散歩しましたが、

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写真のように近くに昔ながらの路地裏もあり、趣がありました。

 

 13日

 

 この日はまず天安門広場を見学。

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 写真は我々の分団のうち議員のメンバーと撮ったもの。左から社民党の市来杉並市議、私、今回の我々の分団の分団長になっている公明党の石川博崇参議院議員、社民党の山江南市議です。他にも我々の分団には官僚や政党職員、国会議員秘書などが参加しています。

 

 その後

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紫禁城も見学しました。

 

 紫禁城を後にした後は、中華民族園という施設を見学。

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中国には漢民族も含め認定されているだけで56の民族が存在しています。この施設はその全ての民族の家屋や風俗を紹介するテーマパークで、とにかく広大な敷地と多くの建物がありました。

 

 夜は北京大飯店で中華全国青年連合会による歓迎レセプションが開催されました。

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 またこの訪中代表団にはミス日本のメンバーも参加していました。

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 あまりにも美人すぎて何度も見てしまいました。また2010年ミス日本グランプリの林史乃さんと2ショットを頂きました。宝物にします(笑) 

 

 また中国共産主義青年団の官僚で友人の李小慧さんも来て頂き、ゆっくり話をすることが出来ました。

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 一児の母でもありますが、仕事と両立しながら頑張っています。

 

 14日

 

 この日は北京から河南省鄭州(ていしゅう)へ。河南省は省全体で約1億人もの人口を抱えています。ここでは鄭州市コミュニティ(中国では「社区」と言います)の見学をしました。日本で言えば自治会以上、市役所出張所未満と言った立場で、現在中国ではこの社区の機能化を推し進めているとのことでした。

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 コミュニティで行っている太鼓サークルの披露も見ました。

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 この社区にも共産党委員会があり、書記(日本では代表に当たる人)が社区の説明をして頂きました。なお書記が人事権を持ち、コミュニティの長に当たる人は住民の過半数の同意をもって信任投票されるとのことでした。

 

 仕事内容は主に結婚届や住民票交付などの行政手続き、社区の趣味に関する活動の支援、日本で言う自治会活動の主体組織などを行っているとのことでした。職員数は全部で14名で事務所も常設していました。

 

 夜は河南省青年連合会・河南省共青団による歓迎会がありました。

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 写真は、700万人(!)いる河南省共青団の実質的トップの方。まだ31歳で、これまで都市計画などを立案してきたとのことでした。 

 

 15日

 

 この日は河南省鄭州市郊外にある農村へ。今日本では「新農村計画」というものが国家プロジェクトで進められており、そのモデル農村として位置づけられているとのことでした。

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 上の写真は現地の役所(共産党委員会事務所)になります。ここも党書記がトップ、そのほか村長も別に選出されるとのことでした。

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 日本と違いマンションの内装は全くされていない状況で販売される(中国では一般的とのこと)ため、内装の違いによって貧富の格差が分かるようになっていました。

 

 また地主層(中国は土地は国有のため土地の権利を持っている人)は土地の権利を集めた会社を立ち上げ、土地の権利の代わりに株主となり、配当をもらっているとのことでした。ただ実際の畑には行くことはなく、実際の状況までは見ることが出来ませんでした。

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 現地の方とも話しましたが、数年で生活は一変したと言っていました。

 

 午後からは日本でも有名な少林寺へ。

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 そしてここの最高位にあるお坊さんである釈永信です。中国ではかなり有名な方で、今回は訪中団のためにわざわざ顔を出して頂いたとのことでした。

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 この方が出てきた途端、中国人が殺到して団子状態に。中国人の中には涙ぐんでいた方もいるぐらいだったので、かなり有名であることは一目瞭然でした。

 

 その後は少林寺拳法を中心とした専門学校を見学。小さいときは4歳ぐらいから入校しているとのことでした。

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 ずらっと並んで出迎えをして頂きました。

 

 その後、少林寺拳法の舞台も披露してくれました。

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 上の写真は、この学校の学校長の方です。眼力鋭い方でした。またこの学校出身者は各企業から多くの求人が来ており、この頃は要人や社長の警護、警備会社、警察、官僚などに就いている方が多いとのことでした。内容を見ても全寮制のとても厳しい学校生活であり、精神的にもとても鍛えられるだろうな、とは思いました。

 

 16日

 

 この日はまず河南省歴史博物館へ。

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 この河南省は中国の歴史上最初の国家である「夏(か)」や殷、そして三国志時代では有名な洛陽、早々の生まれ故郷の許晶などがある場所で、文化遺産や国宝も数多くある場所です。ちなみに館内はフラッシュは禁止ですが、撮影はOKでした。

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 殷時代の占いに使われた亀の甲羅(亀甲獣骨文字という最古の漢字が書かれてもいます)や、

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 数々の青銅器。

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 秦の始皇帝の時代に作られた度量衡(重さの基準となるもの)。

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 象牙で出来た大根や白菜など、数々の調度品が並べられていました。

 

 その後は黄河へ。

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 と言っても全然水はありませんでした。この季節上流域の灌漑用水のためダムから水があまり出ていないためこのように水がない、との説明がありました。しかし主要な支流にはダムが沢山造られているんですね。そして河川の長さはとても広大でした。

 

 その後四川省成都に飛行機で向かいました。

 

 17日

 

 この日は四川大学へ訪問。大学教育の現場の視察や日本語学科の学生との懇談会などをしました。

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 昼は麻婆豆腐を頂きました。

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 その後、成都市郊外にあるパンダ基地へ。パンダの繁殖や研究を行っている施設で40頭以上のパンダがいるという説明を受けました。

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 またこの日は生まれたばかりの赤ちゃんパンダ5匹が飼育員と共にひなたぼっこをしている様子がたまたま見ることが出来ました。

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 ガイドさん曰くかなり珍しいとのことでした。本当に可愛かったです。

 

 中国最後の夜は、四川省青年連合会によるお別れ会

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 色んな出し物を披露。我々も日本の歌を歌いました。

 

 18日

 

 この日は成都空港から成田空港へ帰宅。

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 写真は解団式の様子です。なお飛行機が遅れたため、成田空港から福岡空港に向かう便では初めて係員の方に付き添われてダッシュしながら搭乗しました。。。

 

 感想

 

 今回の訪中は、日本政府と中国政府で双方の青少年を数千人規模で交流するというプロジェクトの一環で行われているもので、今回の訪中団のように中国の方々の招へいによる訪日団も組まれています。

 

 4年前の訪中団でも感じましたが、中国の発展のスピードと威力の大きさにはただただ圧倒されっぱなしでした。国の制度に関しても、色んな葛藤があるのだろうというのはよく分かりました。特にコミュニティ(社区)の制度は、多様化する市民ニーズを「党の指導の下(これが重要)」どのように応えていくかに腐心しているところはとても印象的でした。

 

 7億人とも言われている中国農民の所得増加に向けて、まずはモデル地区を構築していくところなども、国の農村と都市の格差や人口増加による生産性の向上への対応への腐心ぶりを感じる事ができました。

 

 ただモデル地区の設定や農地の集約化、機能化、経済作物の推進などは日本でも同様に行われていますし、多様化する市民ニーズへの対応なども、日本でもとても見られる問題です。細かいやり方は大きく違っても、抱える問題自体は日本も似ている部分があるなあ、とも思いながら、現地の説明を聞いていました。

 

 ただ中国側の説明が曖昧な面も多々あり、また翻訳を介してなので本当にそのような説明になっているのか分からない点もありました。また当たり前ですが、見せたい場所にのみ連れて行くので、マジョリティとしての姿が充分見えなかったのは残念でもあります。

 

 また参加者との交流では、中国側にしても日本側にしても普通仕事や付き合いをしている限りでは会うこともなかった人と付き合うことができ、色んなことで交流することが出来ました。

 

 長文となりましたが、訪中記の感想です(^-^)

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