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田川市消防団員、フェイスブックで火事現場を「実況中継」

2012年06月14日

 13日の西日本新聞で田川市の消防団員がフェイスブックに火事の現場を「実況中継」したことが報道され、全国ネットの放送でも放映されました。以下は引用です。

 

 消防団員、フェイスブックで火災中継 写真も投稿 福岡

 福岡県田川市の30代の消防団員の男性が、交流サイト「フェイスブック」に、出動した同市内での火災状況などについて、現場から携帯電話で投稿していたことがわかった。覚知から約30分後に被災家屋を写真付きで投稿、被災者の名字も明らかにしていた。同市消防団は「現場にそんな余裕はないはずで、認識不足も甚だしい」と憤っている。

 火災は今月9日夕に同市桜町で発生し、男性は鎮火前だった約30分後に「火事です。只今(ただいま)、出動中!」と被災した家屋と消防団員らの写真付きで投稿した。直後に「携帯触る場合なのかい?」と友人から書き込みが来ると「ウチの管轄外なんで携帯OKなんですよ!」と返答。「写真撮ってる場合じゃないっしょ」との指摘には、「火を消すのは消防署の役目で消防団員はほぼ見てるだけなんですよ。消防車を出してホース繋(つな)いだら仕事は終わりなんです」と、事実と異なる回答をしていた。この日は計8回投稿し、家人が不在でけが人がいなかったことも明らかにした。

 男性は10年ほど前から消防団員を務めており、取材に対し「友達の中だけで見るものと思い、軽い気持ちで載せてしまった。不謹慎で申し訳ない」と話した。出動した火災について投稿したのは、このときが初めてだったという。

 大沢俊朗・市消防団長は「被災した方もいる。あってはならないこと。本人から事情を聴き、処分を検討する」と話した。

 火災は9日午後5時50分ごろ発生し、同7時ごろ鎮火。木造2階建て約100平方メートルが全焼したが、けが人はなかった。田川地区消防本部によると、消火活動に支障はなかったという。

 

 費用弁償もでることから、職務専念を行なう必要があるのは確かだと思いますし、やはり不適切だったとは思います。また新聞各社、そしてテレビも全国ネットで何度も報道されたことは、改めて田川市のイメージダウンにもつながります。本当に残念です。

 

 ただ、消防団自体は日頃ほぼ無給の中、災害現場にはいち早く駆けつける必要もあるなど、様々な拘束をされながら活動している方々であり、田川市においてもなくてはならない組織です。

 

 また、今回の件は問題にせよ、災害時における情報発信は、実はフェイスブックやツイッターがとても有効なツールである事は、東日本大震災でも証明されていますし、いま様々な自治体でも活用されています。

 

 「フェイスブックという得体の知れないものは使わんばい」というのではなく、使い方=ネットリテラシーをしっかり持ちつつ、例えば公務員のフェイスブック利用については、千葉市が制定した「千葉市職員のソーシャルメディアの利用に関するガイドラインなどを参考にガイドラインを作成しつつ、積極的に活用する事が、大切ではないかと思います。

 

 ただ、私はフェイスブックについては、これまでのネットメディアに比べ「言い逃げができない」というツールであるという点が、大きく違う点だと思います。2ちゃんねるなどは、基本的に言い逃げが可能です。しかし実名が基本のフェイスブックだと、まさに今回のように問題が発生すれば、個人が特定された形で問題となります。その点でも、ネットを使う我々のネットリテラシーは大いに高まるのではないかと思います。

 

 どんな機能もリスクはあります。しかし1のリスクのために9の価値を捨てるようでは、もったいないと思います。リスクを踏まえた利用を、ぜひフェイスブックでも進めていただきたいと思いますし、私もそうしたいと思います。

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