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ごみ処理場建設頓挫、市長の責任は重い

2012年09月24日

 今日の議会のあと、田川地区清掃施設組合議会に所属している議員だけが集まり、9月21日に行われた正副組合長会議の報告を受けました。

 その中で「確認内容」として以下の9点が挙げられました。

 

  1. 新ごみ処理場建設に関して、1市3町での共同建設を断念する。
  2.  

  3. 田川市は、単独でごみ処理場を建設する。
  4.  

  5. 川崎町は、単独でごみ処理場を建設する。
  6.  

  7. 福智町・糸田町は、2町共同でごみ処理場を建設する。
  8.  

  9. 平成13年に1市3町で(旧1市5町)で締結した協定書は、破棄する。
  10.  

  11. 施設建設室は、9月末で廃止する。
  12.  

  13. 福智町・糸田町は、平成24年末を目途に組合を脱退し、来年4月に新たな一部事務組合を発足する。
  14.  

  15. 田川市・川崎町は、現在、ごみ処理とし尿処理を共同で行っていることから、組合は存続していく。
  16.  

  17. 10月3日に田川地区清掃施設組合議会全員協議会を開催して、組合議員に報告する。

 

 

 

 これまで市長は一貫して、「協定書があるから」と協定書の重要性を述べてきましたが、今度は「これは任意の協定書」とまるでどうでも良い協定書だったと言わんばかりの口調で述べ、これまでと180度違う考えを示しました。

 また市長が就任後すぐに白紙とした白鳥工業団地K区画(すでに環境アセスメントまで終わっている)についても「私はしないというだけ」とまるで子どものような答弁を繰り返し、その上で「K区画では120%しない」と断言しました。

 大御所の他の議員からも「K区画を白紙に戻した以降、市長は全く新ごみ処理場建設の予定地を決めてこなかったではないか」と詰め寄る場面も。

 最もびっくりしたのはこの期に及んでも「21世紀型のごみ処理場を」とどこの評論家なのか、と思うような口調でとうとうと述べたていたことです。これにも他の議員から「議員の質問に全く答えず、評論家のようなことを言うな」と言われていました。

 私はこの問題で市長の政治責任はきわめて重いと思っています。9年前に白紙にして以来、全く新しい建設予定地を決める努力を怠り、その結果すでに2焼却施設の大規模改修に20億円もの税金を投入しています。その上、数十億円もの多額の税金を、またK区画では建てられないとなると、土地購入費から造成費でこれまた数億円もの税金が投入されます。市長のやる気のなさがこれだけ多くの税金を使わせる結果をつくってしまったことは明白です。そしてその上に立っても評論家のようなことをとうとうと言える鈍感さが、この問題の深刻さを伺う結果となっています。

 また市長はK区画については「地元の関連企業が反対している」と他人の責任に転嫁しています。これも大きな問題です。焼却方式などについて十分な説明もないまま、そして当時はともかく現在においても強烈な反対があるかどうか分からない中で、責任を企業側に転嫁する姿勢は、政治的決断を全く行えないことをまさに証明していると言えます。

 かくして、1市3町に1つのごみ処理場を建設しようとした試みは、1市3町で3つのごみ処理場が建設されるという結果を招こうとしています。1つのごみ処理場を3つ別々に建てればどれだけ税金が多額にかかるかは一目瞭然であることです。それが一番悔しい。市民の税金をなんだと思っているのだ、と大きく憤るばかりです。

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