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市長交際費、求められる説明責任
2013年01月19日
先日私も市長交際費について詳しく項目をHPに掲載すべきだ、とブログで書きましたが、17日の報道で、日付ごとの詳細を報告する事になりました。以下は引用です。
伊藤・田川市長:交際費、HPの透明化図る オンブズ評価「最低」脱却へ
福岡毎日新聞 2013年01月17日 地方版
田川市の伊藤信勝市長は16日の定例記者会見で、市ホームページ(HP)上での市長交際費の公表について、月別の件数・金額のみ表示する現行方式を改め、日付ごとに支出先などの内容を公開する方針を明らかにした。【荒木俊雄】
現在、田川市のHPで公表されている市長交際費は、月ごとに「祝儀・会費」「賛助費」などの区分別に支出件数と金額を掲載する方式。一方、全国市民オンブズマン連絡会議が昨年4月時点で全国の都道府県と市、東京23区を対象にした調査では、回答した855自治体中、72%の612自治体が支出先を公表(一部公表を含む)。「総額は分かるが相手方は不明」「HPでは公開しない」という自治体は28%の243自治体にとどまった。
筑豊地区の5市でみると飯塚、直方、宮若市は日付ごとに使途内容を公開。嘉麻市は田川市と同様、月ごとの件数・金額のみの公表だが、情報公開請求に対しては一部個人名を除いて全面公開しているという。市民オンブズマンによる「情報公開」「ネット情報」の採点評価では、田川市はいずれも10点満点の0点という最低評価だった。
HPの更新は早ければ新年度から。伊藤市長は会見で「見直しはガラス張りの一環」と説明。市長交際費が他都市に比べ高額との批判には「(支出額が)高い安いは自治体で事情が違う」などと釈明した。
一方、高瀬春美・市議会議長は16日、議長交際費の支出基準を市長と同じく今月1日付で見直したことを明らかにした。議会事務局によると、議長交際費は年間50万〜60万円程度支出されているが、市が補助金を出している団体への支出をやめるなどしてほぼ半減する方針という。
(引用終了)
この問題、2年前の平成22年12月議会で、同じ会派の香月隆一議員が「市長交際費を具体的に報告せよ」と一般質問で追求しています。そのとき市長は「公表につきましては、個人情報やプライバシー等の問題もあり、全部を公開とはならない部分もございます」と述べ、開示を事実上拒否してきました。
しかしこの新聞では「見直しはガラス張りの一環」とさも自分が積極的に変えた、といわんばかりの口調になっています。本会議の公式な場で事実上の拒否をしておいて、それはないだろう、と私は思います。
重ねて言いますが、指摘されても行わなかったのは、市長です。今回の公開の意義について言うのではなく、これまで「個人情報やプライバシー」などと言って情報公開をしてこなかった姿勢から、なぜ今回転換したのか、その点についてこそ、説明責任をしっかり果たす責務が市長にはあるはずです。