本文の始まりです

◯二十四番(佐々木 允君)登壇 改めまして、おはようございます。民主県政クラブ県議団、田川市選出の佐々木允です。ただいまより一般質問をいたします。
 まず一点目に、青少年育成、とりわけ田川飛翔塾の取組を県内各地に広げることについて質問をいたします。知事は、公約や様々な発言において、次世代人材の育成には並々ならぬ思いを語られています。具体的には、年頭の御挨拶の中で四つの重点施策の第一に次代を担う人財の育成を掲げるとともに、本県の発展を担うのは人です。子供たちが県内どこでも充実した教育が受けられる環境を整え、夢に向かってチャレンジする青少年を応援すると述べていらっしゃいます。人を真ん中に置くというのは、県庁生え抜きの、そして服部知事らしい、温かみのあるものであると感じます。
 さて、そのような思いの具体的な施策の一つとして、田川飛翔塾を県内各地へ広げることの取組がございます。本件については、昨年六月定例会において、知事に田川飛翔塾の取組を全県に広げることを提言をいたしまして、服部知事も、田川飛翔塾の取組を高く評価しつつ、田川飛翔塾の取組を県内各地に広げていきたいと考えていると答弁をされています。
 そういった中、今定例会の知事議案説明において、未来を切り開く若者を応援するため、将来、地域のリーダーとして活躍する人材を育成する田川飛翔塾の取組を京築地域に拡大してまいると、そういう中身がございました。知事の公約の一つである、次代を担う人財の育成において大きな一歩になると期待をしております。ただ、昨年六月定例会の答弁で示されたように、県内各地に早期に広げることが必要だと思います。
 そこで一点目に、今回京築地域での開催がどのように実現をしたのか、またどのように進めていくのか、お聞きをいたします。
 二点目に、田川飛翔塾の取組を、前回の答弁のように県内各地に今後どのように広げていくのでしょうか。そこで、県内各地とは県内各圏域全域を指すと思われますけれども、任期中には全ての圏域で開催されるよう、知事が各市町村長や経済界の方々ヘ、アプローチを行うなど、特段の取組をする必要があるのではないでしょうか。その点について、どのようにお考えで、今後どのように取り組むのかお聞きをしたいと思います。
 次に、知事の対話の機会についてお聞きします。知事は、服部誠太郎政策集において、県庁入庁以来四十四年、県内各地をつぶさに見て、県民の皆様の声を聞きながら県行政に携わってまいりましたと披瀝をされています。また、県民の皆様、手を携えて福岡県の未来の扉を開いてまいりましょうと高々と訴えておられます。現場主義の知事の思いが言葉になったものだと言えます。
 一方、新型コロナウイルス感染症の拡大によって、知事就任後この一年余り、残念ながらほとんどの地域行事が中止や延期を余儀なくされています。本来であれば、そのような地域行事やイベントにおいて多くの県民と触れ合うことは、県民の声を聞く最も重要な場面であったはずですし、知事自身、政治家として県民の声をじかに聞くためにも、地域に出向きたいと思っていらっしゃることだと思います。私は、新型コロナ対策を講じながら社会生活を営むことは、残念ながら今後も続くことが予想をされる中、県民の声に知事が直接触れる機会がこれほどない状況が続くことは、知事が先ほど申し上げた、人を真ん中に置いた知事であることからも、今後、政策形成上において様々な課題になるのではないかと感じているところであります。以上を踏まえ、知事に質問をいたします。
 まず一点目に、現場主義、そして県民の声に直接触れる機会の大切さについて知事はどのようにお考えなのか、基本的な認識をお聞きしたいと思います。
 二点目に、新型コロナウイルス感染拡大以前であった二〇一九年度と知事就任後の、知事が公にしている行事参加の状況をお示しをいただいて、その状況について県民との対話の必要性の観点からどのようにお考えであるのか、その認識をお聞きをいたします。
 三点目に、ウイズコロナにおける知事と県民との対話について、知事としてウェブなど新しい手法も活用しつつ、主体的な取組を行うことが必要ではないでしょうか。その点についての知事の認識と今後の取組についてお聞きをいたします。
 四点目に、知事は就任後、小川知事時代のふるさと訪問を、コロナウイルスの関係も十分あったと思いますが、実施をしておりません。その理由についてお聞きをするとともに、また再開するつもりはあるのか、その場合どのような形で行うおつもりなのか、併せてお聞きをしたいと思います。
 最後に、田川の皆さんも服部知事が来られることを心待ちにしております。小川知事も毎年参加しておられた川渡り神幸祭も開催する方向で進めておりますし、ぜひ田川の皆さんとの交流の機会も早期に設けていただくよう強く要望いたしまして、一般質問を終わります。
 御清聴ありがとうございました。(拍手)

◯知事(服部 誠太郎君)登壇 御答弁を申し上げます。
 田川飛翔塾の取組の京築地域での開催についてでございます。この田川飛翔塾が息の長いすばらしい取組となりましたのは、県だけの力ではなくて、市町村をはじめ地元の皆様と力を合わせて取り組んできたからこそであると思っております。このため、この取組を県内各地に広げるに当たりましては、市町村や関係団体の皆様に関心をまず持っていただき、そして機運を盛り上げる、機運の醸成を図った上で、県と一緒に取り組むことに意欲を示された皆さんと連携、協力体制を組んで取り組んでいくことが重要であると考えております。こうした考えから、市町村に対し、副市町村長会議あるいは市町村の圏域会議におきまして、この田川飛翔塾の実際の取組、またその成果、こういったものを紹介し、そしてぜひ視察をしていただきたいと呼びかけを行うとともに、私自身も関係団体などに対しまして、いろんな機会を捉えまして取組や成果の紹介も行ってまいったところでございます。その結果でございますが、まずは、青少年が切磋琢磨して成長する機会の充実、あるいは様々な体験機会の提供、こういう趣旨に共感をいただきました豊前市及び築上郡の各町の皆さんと一緒に取組を行うこととしたところでございます。来年度は、冬季の実施を目指しまして、冬の間ですね、今後、関係の市町や団体と日程やカリキュラム、運営体制等について協議を行ってまいります。
 この田川飛翔塾を広げるための今後の取組についてでございます。私といたしましては、この田川飛翔塾の取組は、県内の全ての子供さんたちが参加するチャンスを得られるように県内全域に広げていきたいと考えております。一方で、先ほど申しましたように、この田川飛翔塾のような取組は、県と地元の市町村あるいは経済団体などが一緒になって協議を積み重ね、そして対等な立場で力を合わせて企画を練り上げてきたからこそ、息の長いすばらしい取組になったものであります。このため、田川飛翔塾の取組の拡大に当たりましては、引き続き、先ほども申しましたが県内十五の圏域がございます、ここに設置しております圏域会議の場など様々な機会を捉えまして、自らが生まれ育った地域に誇りを持ち、地域の未来を切り開く人材を育成するという取組について、市町村または関係団体の皆さんの理解が得られるよう働きかけを行ってまいりたいと考えております。私自身も、市町村や関係団体に対しまして働きかけを行い、そして事業参加に意欲を示される市町村が増えるように、しっかりと取り組んでまいります。
 次に、県民の声に直接触れる機会の大切さについてでございます。県政を進めていくに当たりましては、常に県民の皆様をど真ん中に置いて、そして県民の皆様との絆を大切にしながら、県民の皆様のために何をなすべきかということをしっかりと地に足をつけて考えていくことが最も重要であると考えておるところでございます。そのためには、広く県民の皆様の声を受け止めるということが必要でございます。私自身が、様々な機会を通じて県民の皆様の声を直接お聞きするということ、これに努めることはもちろんでございますが、しかし私も一人でございますので限界もございます。県の組織、本庁、出先を含めた県庁組織をフルに活用して、そして県民の皆様の声を広く聞き、各地域の特性あるいは強み、そして地域の皆さんが抱えるいろいろな課題についても酌み上げ、把握していきたいと考えております。
 県民の皆様と触れ合う機会についてでございます。視察でありますとか、イベント、会議、式典、大会とかいろいろなものに知事が出向いた件数でございますが、新型コロナ感染拡大前の一昨年度は二百二十件程度、年間にございました。今年度は六十件程度でございまして、約四分の一になっているところでございます。度重なりますこの新型コロナの感染拡大、それに伴って蔓延防止あるいは緊急事態等の措置がございました。こういったことから、県の主催行事について感染防止の観点から中止あるいは縮小、延期せざるものも多くございました。また、地域あるいは各種団体の皆さんが主催する行事についても同様でございまして、こういったことから、県民の皆様と対話する機会が減っておるということで、残念に思っておるところでございます。そうした中でも、緊急事態宣言下でございましたが昨年八月、大変残念なことでございましたが、久留米市を中心とした県南地域に大雨災害を被りました。この際には秋田県議会議長と共に、久留米市、大木町など現場を視察させていただき、直接、被災者の皆さんと対面をし、お声を聞かせていただいたところでございます。また、県の主催行事につきましても、開催時期の変更が可能なものは時期をずらしてできるだけ行うと、こういった努力もしておるところでございます。
 それから、県民との対話の新たな手法についてお話がございました。このコロナ禍が長引く中で、県内の市町村長の皆さんあるいは経済団体の代表の皆さんとの会議などにはウェブを活用して行っているところでございます。今後、県民の皆様の、コロナに伴いまして生活様式また行動様式というものの変化というものも見られます。こういったことも踏まえて、現地での交流を伴わない意見交換について、ウェブの活用なども検討してまいりたいと考えております。私自身、議員と同様に、県民の皆様と現地で直接、顔を合わせて交流することが大切だというふうに思っております。できるだけその機会が確保できますよう、コロナ対策に対し全力を挙げてまいりたいと考えております。
 最後に、ふるさと訪問についてお尋ねがございました。知事に就任しまして以降、このふるさと訪問の内容の見直しを進めました。そして意見交換のテーマを訪問先の市町村の特色を踏まえたものにいたしますとともに、幅広い世代の皆様の意見をお聞きするために、若い方に参加をしていただきたいと思っております。そういったことから、名称も、知事といきいきトークというものに変更したところでございます。このいきいきトークの実施に向けまして、訪問先の選定や内容の打合せなどの準備を進めてまいったところでございますが、度重なる感染拡大により実施に至らなかったところでございます。直近では二月十日に実施をしようと予定をしておったんですが、一月二十七日から蔓延防止等重点措置適用地域になったために延期をしておるところでございます。感染状況が落ち着き次第、訪問先の地元のほうと改めて日程を調整をいたしまして、できるだけ早く実施をしたいと考えておるところでございます。

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