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◯二十四番(佐々木 允君)登壇 民主県政県議団、田川市選出の佐々木允です。通告に従い、八木山バイパスの渋滞対策について質問をいたします。
 本路線は、筑豊地域、そして福岡地域を結ぶ大動脈でありまして、筑豊横断道路の一角をなす路線です。しかし、二〇一四年十月に無料化されて以降、交通量が大幅に増大しており、それらの解消を目的に、八木山バイパス四車線化整備促進福岡県議会議員連盟が二〇一六年十二月に発足、藏内勇夫議連顧問、吉村敏男議連会長の下、私も役員として同行し、国へ要望活動を重ねてまいりました。その結果、現在四車線化工事が進んでおり、特に筑穂トンネルにおいてはトンネルの貫通が完了をしております。道路を通るたびに工事の進捗を確認でき、通行者にとっては早期供用を大いに期待していることだと思います。
 しかし、八木山バイパスは渋滞多発路線として筑豊地域の多くの人が認知をされている状況です。具体的には、平日はほぼ毎日、朝七時前には福岡方面に向かう路線で渋滞が始まります。また、飯塚方面へ向かう路線もその後渋滞をいたします。また、西鉄バスの方々にお話を聞くと、毎日の渋滞で定時性に極めて支障を来しており、通勤、通学者からはクレームも多く、利用減にもつながりかねないということで、厳しい状況を一刻も早く解消してほしいという声もいただいているところであります。
 私の地元田川市の皆様はもとより、通勤、通学、物流等で日々利用する多くの皆様にとっては、この深刻な渋滞状況を現状においても少しでも軽減できるよう、でき得る限りの取組を望んでいる状況です。確かに、八木山バイパスは国の管轄であるのは理解をしていますが、これまで県議会、県とも本路線については様々な関わりがあること、極めて深刻な渋滞状況はもはや看過できるものではないという観点からも、県民の声をしっかり知事として受け止め、国へ必要な対策を強く要望し、協議していただくことを望む立場から、以下、質問をいたします。
 一点目に、現在の八木山バイパスにおいては、無料化前より通行車両の交通量が明らかに増加し、渋滞や事故に伴う交通規制の状況は悪化していると実感しています。そこで、交通量については無料化前に比べどのようになっているのか、また通行規制の発生状況も含めてお示しいただき、併せて現在の発生状況について知事はどのように認識をしているのかお聞きをいたします。
 二点目に、現在、渋滞緩和のため国が進めている四車線化事業については、早期かつ確実な整備のため、直轄事業と有料道路事業を組み合わせた整備方式、いわゆる合併施行方式により二〇一九年度から事業に着手をされました。その四車線化事業が着手されてから四年が経過しようとしているところですが、国はこれまで同路線の渋滞緩和に向けてどのような取組をされてきたのかお聞きをいたします。
 三点目に、四車線化が完成するまでの渋滞対策についてお尋ねします。八木山バイパスは出入口が限られており、一度入ると他の道路への迂回ができず、渋滞時は長時間巻き込まれてしまいます。このようなリスクを軽減するためにも走行空間を確保する必要があり、四車線化を進めているわけではありますが、四車線化が完成するまでにはまだまだ長い期間を要すると聞いているところであります。特に、多くの通行者からは、現在の渋滞状況をバイパスに進入する前に教えてほしいという声を多くいただきます。そこで、四車線化が完成するまでの間においても、通行者が渋滞情報をバイパスに進入する前に的確に把握し、迂回等ができるように早急に対策を講ずるべきだと考えますが、四車線化が完成するまでの渋滞対策について知事の認識をお聞きいたします。
 最後に、今後の県と国の一体的な対策についてお聞きします。県も構成員となっている福岡県交通渋滞対策協議会は、県内の交通渋滞の著しい箇所について総合的な交通渋滞対策を実施及び推進することを目的とする協議会であります。今後、この協議会において八木山バイパスの渋滞問題を県の課題として取り上げるなど積極的に取り組んでいただくとともに、同路線の渋滞対策については県と国が一体となって対策を協議していただきたいと思いますけれども、知事はどのように取り組むのかお伺いをいたします。
 以上、答弁をよろしくお願いいたします。(拍手)

◯知事(服部 誠太郎君)登壇 御答弁を申し上げます。
 八木山バイパスにおける交通量と通行規制の発生状況についてでございます。八木山バイパスは、筑豊地域と福岡都市圏を結ぶ交通の大動脈でございます。その交通量は、無料化前の平成二十六年には一日当たり約一万三千台でありましたが、無料化を経まして令和三年度には約二万九千台になるなど倍増しておりまして、朝夕を中心に慢性的な渋滞が発生している状況でございます。事故等による通行規制の発生状況につきましては、平成二十七年度には三件、平成二十八年度には十三件、直近の数字でございます令和三年度は三十五件と、無料化後、大幅な増加傾向となっておりまして、円滑な交通の確保に支障を来しているものと認識をいたしております。
 この八木山バイパスの渋滞緩和に向けて国はどのような取組をしてきたのかというお尋ねでございます。国は抜本的な渋滞対策といたしまして、令和元年度より四車線化事業に着手をいたしております。事業延長は十三・三キロございまして、篠栗インターチェンジから筑穂インターチェンジまでの五・六キロにつきましては令和六年度完成を、残る区間の七・七キロメートルにつきましては令和十一年度の完成を目指していると聞いております。また、国は、道路利用者が周辺の渋滞状況を把握できますよう、ライブカメラをバイパス区間に二十七か所、現道区間に二十三か所設置し、画像情報を平成二十九年十二月からインターネットで配信をいたしております。また、道路情報盤をバイパス入り口付近の篠栗町側に二か所、飯塚市側に七か所設置し、さらに国道二百号との交差点付近に二か所増設をいたしまして、平成三十年三月から通行規制情報を道路利用者へ提供いたしております。
 四車線化が完成するまでの渋滞対策についてでございます。八木山バイパスは、出入口が限定をされておりまして、一度バイパスに入りますと、迂回することが困難でございます。さらに、現在の対策だけでは運転中にドライバーが必要な情報を把握することは容易ではありませんことから、渋滞を避けることが難しい状況でございます。このため、バイパスに入る前に的確に情報を把握できるような対策が早急に必要であると認識をいたしております。
 この渋滞対策のための国への働きかけについてでございます。八木山バイパスの渋滞や通行規制の状況に鑑みまして、道路利用者への情報提供がより適切に行われますよう、国、県などの道路管理者、福岡県バス協会などの道路利用者、交通管理者でございます県警察などで構成されます福岡県交通渋滞対策協議会などで議論を深めてまいります。さらに、取組の実効性を高めますためにも、八木山バイパスの道路管理者でございます国に対し強く働きかけながら、国、県が一体となって検討を進めてまいります。

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