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技能労務職がきめ細かな行政サービスを支える一翼に

2013年09月19日

 今日は総務文教委員会の集中審議。福岡県立大学の神谷英二先生も参考人として参加して頂きました。地方自治法に基づく招へいで、今回で2回目となります。

 神谷先生からは今回の4名の労務職の採用についてのお考えについてお話がありました。まず採用に関しては「通常とらない選択肢」であると述べる一方、「市民にとって必要だと認識できるようなもので、かつその説明を市民にわかりやすく行う必要がある」とも付け加えるなど、執行部の説明責任について言及しました。

 また臨時・嘱託職員については「任期付き職員制度の導入も視野に検討すべき」という趣旨の発言も行いました。

 労務職の採用については、今回4名の採用を実施することになっています。そのうち2名はごみ収集業務を予定しています。理由としては「安定的な業務遂行に支障を来すことが懸念される」と言うことからでした。また水道課工務係についても「現行の人員体制では、充分な危機管理への対応が不可能で有り、今後の管理業務支障を来す恐れがあることも事実」と述べています。

 一方で、ごみ収集業に関しては3年前に「職種変更」という制度を導入し、清掃担当職員を一般行政職に職種変更しています。また水道課に関しては先ほどの説明を裏付ける論拠は何か?という質問について、明確な答弁はありませんでした。

 3年前の職種変更について副市長からは「充分な議論を尽くしたとは正直言えない」と述べ、当時の議論の不十分さを認める発言がありました。

 ただ技能労務職は、今後長期にわたり田川市においては存続する職種であるのは間違いありません。またごみ収集業務だけがクローズアップされますが、そもそも技能労務職は市民に身近な分野で、きめ細かな行政サービスを行うには必要な人材です。また今後の労務職の返歌にともない、技能労務職は多様な業務を担う必要性が生じています。むしろ求められる役割は高いところにあると考えるべきです。

 特に高齢化する田川市にあって、これまで地域で行えていた事が、市にお願いする分野は今後も確実に増えます。その業務の多くは技能労務職に関わる部分とも言えます。地域課題を技能労務の役割からしっかり支えるためにも、神谷先生がおっしゃったように、キャリアアップの方法や、多様な業務に柔軟に対応できる人材育成を講じることが必要です。だからこそ「技能労務職」なのであり「単純労務職」ではないこともしっかり考える必要があると感じました。

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