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人口減少時代に、国や田川市はどのような公共投資を行うか

2008年10月07日

実は朝6時過ぎに

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福岡空港に行きました。両親が飛行機に乗るのを送るためです。自分自身も同じ時間ぐらいに出張に出たことは何度かあるのですが、朝の福岡空港は、たいてい飛行機の出発が遅れます。そうすれば、後の会議や予定に間に合わないということになるので、私も予定時間よりはやめの飛行機をいつも予約しています。やはり慢性的に滑走路がパンクしている状況であるのは確かです。

 
 
福岡空港は、増設か・新設かで大きく揺れていますが、私としては利便性を考えると断然増設のほうがよいのではと思います。第一、拠点駅(福岡で言うと博多駅)から2駅で行ける空港は早々ありません。
 
 

また新空港建設となると新宮町沖となるみたいですが、そこまでのアクセス道路や線路の整備、とてつもない量の埋め立て工事、多額の漁業補償などがかかります。国や経済界は新設案のほうが経済効果は高いと試算していますが、それも信ぴょう性に欠けます。特にこれまでの空港新設の事例を見ると、建設費用は過少に試算し、利用人数は過大に試算しているパターンがほとんどです。

 

北部九州を見ると、新設された佐賀空港や新北九州空港とも夜間の離着陸が可能な空港となっています。この2つの既存空港との機能分担を図れば、無断な公共事業を行わずにすみます。
 
 

あと新空港建設など公共事業を今後行ううえで考えなくてはならないことは、人口減少と産業構造について。特に人口減少社会の中では、移民政策を十分に実施しない限り基本的に産業構造は今後縮小する可能性が極めて高いということが言えます。そのことを前提に、国や行政も公共投資を行うべきと私は思っています。
 
 

ほら、今日も福岡にディズニーが来る予定がキャンセル

になったでしょ。短期的な状況を見ても、世界同時株安に伴う実体経済の低迷に伴い、世界的に景気は減退していくでしょう。まして九州や福岡は東京以上に減速の加速度は増すでしょうし、田川地域はなおさら大変だろうと思います。事実、福岡で拠点となっている日産自動車九州工場など自動車産業は、派遣社員の更新を数百人の単位でストップしています。
 
 

私自身は、田川地域は企業誘致中心の取り組みではなく、ソフトを中心とした居住環境整備を整えることで、通ってでも田川に住もうと思う人(まずは地元出身者を中心に)を増やすことが、必要ではないかと考えています。前述の通り、今後起きる産業構造の縮小は、都市部の産業集約および地方の加速度的減退を招く可能性が高いことを考えると、なかなか田川地域に企業が来るのは難しいのではと思うからです。
 
 

定住人口の増加に向けた具体的な施策としては、田川市が造成している住宅団地では、若年層に販売する場合は売買金額を軽減したり、子育て施策の充実を図ったりすることが必要だと思っています。
 
 

現役層の定住の最も大きな効果は地域コミュニティの活性化です。各種自治会活動などを見ても、現役世代がいるほうが活発に活動していますし、一番端的に感じるとすれば街のあちこちで子供の声が聞こえる街は、それだけで活気のある元気で明るい街になると思います。

 

市議会議員という立場から、あえて誤解を恐れずに言えば、若年層が定住すれば田川市にとっては数十年間市民税等を支払ってくれる「顧客」でもあります。仮に住宅地の値段を下げても、数十年市税をお支払いただければ十分モトがとれるのです。
 
 

田川市の活性化については他にも地域で資金を循環する仕組みづくり、産業構造の再編、道路整備などのハード面での支援など多方面にわたります。上記の点も含め、皆様もいろんなご意見があるでしょうし、私自身も説明の不十分なところもあると思います。今後も研究を深めて、そして皆様のご意見を頂きながら考えていきたいと思っています。

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