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田川地域をフィルムコミッションで活用できないか

2009年10月05日

先日の新聞記事で、松原一区の炭鉱住宅をロケに使ったという記事が出ていました。以下は引用です。

 

消えゆく炭住でロケ 来春放送 TVドラマ 俳優西田さんら出演 田川市

 田川市伊田の松原炭鉱住宅で3日、フジテレビ系列で来春放送されるドラマ「わが家の歴史」のロケがあった。撮影には、同市の市長も駆けつけ、俳優の西田敏行さん(61)や河野圭太監督(52)たちスタッフ約70人に「炭坑節Tシャツ」を贈った。一帯の炭鉱住宅では年内にも解体作業が始まるだけに、昭和の時代や暮らしぶりを思い返しながらの撮影となった。

 ドラマは、フジテレビ開局50周年記念企画で、脚本は三谷幸喜さん。西田さんのほか、柴咲コウさんや佐藤浩市さんたちが出演。昭和初期から東京オリンピックが開かれた1964年にかけて、博多に住むある一家の生活を描いている。

 40年代の設定で行われた同市でのロケは2日に続いて2日目。この日は、一家が庭先で談笑する様子や、髪の毛でしょうゆを造る機械が爆発し、全員が逃げるシーンなどが撮影された。西田さんが「よか、よかくさ」などと博多弁で演じ、撮影は順調に進んだ。

 同炭鉱住宅をめぐっては、同市が「ヤマの庶民史を刻む近代化産業遺産」として一部保存を検討したが、「財政難」を理由に保存を断念。年内にも解体作業に着手する運びになっている。

 休憩時、市長からTシャツを受けとった西田さんは「日本が一番元気だったころの姿を残していて素晴らしい。当時の熱い思いを引き継ぎ、立派なまちおこしをしてもらいたい」と話した。

 

この炭鉱住宅を使ってのロケは今回で2回目。他にも旧三井鉱山田川事務所などが使われています。

 

北九州市では、「北九州フィルムコミッション」というNPO法人が映画制作者向けに北九州市内や近郊のロケ地を紹介する一方、市民にも貴重な施設の保存や映像文化の理解を深めてもらう活動などをしています。

 

ホームページでも制作向けのサイト市民向けのサイトをそれぞれ作り、特に制作者向けでは詳細な写真と地図を掲載し、制作者が想像しやすいように工夫しています。

 

田川地域でも、後藤寺ターミナルの現在は使われていない映画館やこの炭鉱住宅、三井鉱山事務所、英彦山の石階段などロケ地、ほかにも調べたらたくさんの撮影スポットがあると思います。

 

しかし北九州フィルムコミッションのように、詳細に紹介したり、その後のフォローもしてくれるところって全国的にも見ても少ないのが現状です。

 

今回田川市で撮影をしたように、撮影関係者が田川に来れば、それだけで田川地域を売り出せますし、イメージアップや地域経済の面からも大きなメリットがあります。

 

しかし田川地域は鉱害復旧の関係から多くの炭鉱関連施設は壊されてきた歴史があります。そのため地域住民も古い建物を積極的に残していこうという機運もなかなか高まらないのが現状です。

 

しかし今回のロケのように、我々地域住民にとっては価値が見いだせないものでも、十分大きな価値としてあるものはたくさんあります。そのことをぜひ知ってもらうことが必要です。

 

行政が無理なら、民間サイドでもなんとか残せないものか・・・。私もできることがないのか考えてみようと思います。

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