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この期に及んで説明もしないとは

2010年02月05日

今日、福岡県町村会の理事会が行われたというニュースを見ました。以下は引用です。

 

逮捕の山本会長に辞任求めず、町村会「我々の手本」

 福岡県町村会は5日、福岡市内で定例理事会を開き、贈賄容疑で逮捕された添田町長・山本文男容疑者(84)に会長辞任を求めず、留任を認めた。当面は、筆頭副会長の小竹町長が会長職を代行する。真相究明や再発防止に向けた独自調査も実施しない方針で、裏金疑惑に端を発した一連の事件の舞台となった町村会の自浄能力の欠如が浮き彫りとなった。

 理事会は非公開で行われ、理事ら12人が出席。終了後、山本康太郎・小竹町長ら4人の副会長が記者会見した。

 山本副会長は「会長の辞任を求める声は一言も出ていない」と強調。留任を認めた理由を「我々は会長を手本にし、畏敬の念を持っている。会長が悪いことをするはずがないと、今でも思っている」と語った。さらに、「司直の手にわたったので、すべてお任せする」として独自調査に乗り出す考えはないことを明らかにした。

 現職とOBの幹部職員2人が架空の物品発注で裏金を作ったとされる詐欺事件については、「事務局職員の問題で、町や村の問題ではない」と主張した。

 斎藤文男・九州大名誉教授(行政法)は「逮捕された会長を擁護するような体質だからこそ、事件が起きたと言わざるを得ない。町村会として、原因を究明し、組織の在り方を見直すべきだ」と話している。

(2010年2月6日  読売新聞)

(引用終了)

 

理事会は非公開。しかも山本文男氏の件はほとんど触れないばかりか、終了後の記者会見では「我々は会長を手本にし、畏敬の念を持っている。会長が悪いことをするはずがないと、今でも思っている」とまで述べています。

 

山本文男氏は1992年から20年近くにわたり福岡県町村会長として君臨し、現職にもかかわらず胸像が福岡県町村会が入っている福岡県自治会館のロビーに飾られています。町長としては10期40年近くにわたり添田町政を担ってきました。

 

この状況に改めて山本文男氏がいかに政治的権力を掌握していたかを物語っています。

 

いづれにせよ逮捕され、事実関係を認めているのならなおさら説明責任が求められます。また事の発端が県町村会の裏金問題なのであれば、裏金に関して県町村会ももっと説明責任を果たすべきです。

 

なによりこのお金は税金です。その感覚が完全に欠如しています。

 

そもそもこの官官接待や裏金関係は、福岡県庁内でもかなり前に問題になりましたし、全国的にも同様に問題となり、かなり整理されているはずです。しかしこの期に及んでも県町村会は裏金のねん出をやり続けていたというのは、あまりにも罪が重いと思います。

 

町村長の中で、もっと声を上げたりしないのか、という点も気になります。

 

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