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添田町長辞職、町民の意見は聞かないのか?

2010年07月09日

 7月5日に刑事被告人である山本文男添田町長が辞職するというニュースが入ってきました。以下は引用です。

 

 添田町長が辞職願 福岡・町村会贈収賄事件 町民「失職回避か」

 福岡県町村会の汚職事件で贈賄罪に問われている山本文男添田町長(84)は5日、町議会の浦野信義議長に町長の辞職願を提出した。「一身上の理由」としている。近く開かれる臨時議会で同意される見通し。町選管によると、議長が選管に町長辞職を通知し50日以内に町長選が実施される。

 山本町長に対しては住民団体の取り組みで、リコール(解職請求)の是非をめぐる住民投票が8月22日までに実施される予定だったが、辞職すれば行われない。このため今回の辞職願には、町民から「住民投票による失職を避け、出直し町長選の主導権を握るつもりではないか」「起訴内容を認めた裁判で、寛大な判決を求める材料」といった見方が出ている。

 辞職願提出は5日夕、浦野議長と田中正副議長が記者会見し明らかにした。午後5時前、寺西明男副町長を通じ辞職願を受け取ったという。山本町長はこの日、同県田川市であった田川郡町村会臨時会議にも出席。郡町村会長の辞表を提出、同日付で辞任した。

 山本町長は1971年に初当選し現在10期目。2月の起訴後、県町村会長を辞任し全国町村会長も失職。ただ「自分は事件の被害者。町には迷惑をかけていない」として町長職にとどまっていたが、6月の初公判後「住民投票は避けるべきで、その前に辞めます」と町内の集会で発言した。

=2010/07/06付 西日本新聞朝刊=

(引用終了)

 リコールのための住民投票が決まったあとの辞職は、明らかにリコール逃れの辞職であるのは明白です。そもそも町長は今回の件を「住民の意見を聞いてから」と言及しています。その点で今回のリコールに関する住民投票は、今回の贈賄事件がきっかけの住民投票であり、まさに住民の意見を聞く機会としては最も明確な方法だと思います。

 

 また辞職するならするで、十分な説明責任を果たすべきでしょうが、それもしないまま突然の辞任は全く支持できるものではありません。8月末には町長選が行われるのが確実ですから、場合によっては再び応援に向かう必要が出てくる可能性も大いにあります。

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