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所沢市議会 議会基本条例に関する行政視察

2010年08月03日

 今日は田川市議会基本条例検討特別委員会所沢市議会へ行政視察でした。

 

 所沢市は、面積71.99平方キロ、人口341,750人(今年3月31日現在)。年間予算は837億円で、財政力指数は1.095と不交付団体(簡単に言うと市の税収が恵まれている地域のこと)となっています。池袋から30分程度で到着したものの閑静な住宅街で「となりのトトロ」を宮崎監督が考えついた場所でもあるようです。現在も人口増加が進んでいます。

 

 議会では議会基本条例制定に関する特別委員会の委員長だった桑畑健也所沢市議と、同じく副委員長だった荻野泰男所沢市議が説明をして頂きました。議員が視察の説明をするのは初めての経験でしたが、同じ議員同士ということもあり、とても打ち解けながら話をすることが出来ました。

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 まず法令については

 

 「書いていないことは行ってもよいというが、事実上行政も議会も書いていない事項はやっていないことが多い。議会基本条例はそれらを明文化しすすめること」

 

と説明。

 

 また

 

 「これまで所沢市議会でも『議会改革』と言われることはしてきたが、どれも議会内部のことに限定しており、それでは市民に伝わらない。議会基本条例によって市民と議会との関係を双方向にしていくことが大切」

 

 とも述べていました。

 

 また所沢市議会の議会基本条例制定過程の特徴としては

 

  • 原案を議員自らが作成
  • 条例案原案をたたき台に議論する
  • 条例作成過程への市民参加(公聴会の実施・シンポジウムの開催など)
  • 専門家の活用(廣瀬克哉法政大学教授を地方自治法100条の2で招聘)

 

などが挙げられていました。

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 特別委員会は33名の議員のうち、12名で構成。途中作業部会を立ち上げ、6名で素案のたたき台を作成とのことでした。また原案について市民に説明するシンポジウムも開催。これに関しては「やった方が良いではなく、やるべき」ときっぱり言い切った上で「あらゆるチャンネルをつかって、議会基本条例に市民の視点と声を入れるべき」おっしゃっていました。

 

 所沢市議会の議会基本条例では、前文のほか、常任委員会での議員間の自由討議(議員が「今から自由討議をしたい」と挙手し委員長が他の議員にはかったた上許可されれば開始されるとのこと、)議会報告会の開催や閉会中の文書質問議会の付属機関設置などのほか、議会基本条例について評価報告書を作成し、進捗状況について管理もしています。なお条例制定後は基本的に議会運営委員会が具体的な動きについて調整し決定しているとのことです。

 

 話を聞きながら改めて感じたのは、

 

  • 策定過程において色んなチャンネルを使い市民と意見交換を行うことが大切
  • 専門家の知見は重要なヒントをいただける
  • しっかりとした熱意をこの条例に注入できるか

 

などです。

 

 改めて所沢市議会の桑畑議員、荻野議員、ありがとうございました!

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