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続く高落札率

2012年10月03日

 田川市の設計委託に関して、高落札率が続いています。まずは結果を見ていきます。

 事業名称:
平成24年度 猪位金校区小中一貫校整備設計業務委託
 予定金額:19,591,950円
 落札金額:19,425,000円

 落札率:99.14%

 事業名称: 平成24年度 松原第1地区改良住宅設計業務委託
 予定価格:9,480,450円
 落札金額:9,345,000円

 落札率:98.57% 


 詳しくは田川市の入札結果のサイトをご覧ください。

 他の工事の多くが最低制限価格での抽選が増えている中、設計業務委託の落札率の高さが際立っています。応札した金額を見ても、猪位金校区の委託は応札した業者の価格が全く同じ金額に並ぶような状況にもなっており、一見見ると不自然とも言えます。

平成19年に発生した行橋市の談合事件では、落札率は98.5%でした。同じく、旧赤池町の談合事件でも落札率は約99%、また、多くの談合事件にかかわったとされる入札では、落札率が95%から99%と高い数値になっています。談合は少しでも高い金額で落札するために事前に話し合うことに意味があるのですから、その点でも談合問題と高落札率の因果関係そのものははっきりしていると思います。

 また談合問題について長年取り組みを行っている全国オンブズマン連絡会議によると、落札率95%以上を談合の疑いが極めて高いとも述べています。

 ただ、予定価格はそもそも市側が適正に算出したものを根拠としていますので、落札率だけをもって云々言うことはできません。また田川市で増えている「くじ引き入札」自体も適正ではない、とも感じています。私が問題だと思うのは、いずれの入札にも競争性があったのかと言うことです。

 私はこれまで7回にわたり、入札改革を訴えてきましたが、そこでは特に適正入札と談合の問題点を訴え続けました。談合は法律違反で何よりも市民の貴重な税金をムダに使うものでもあり、厳しく断罪すべきです。田川市は入札・契約関係の専門部署をつくり入札改革に当たってきましたが、今後もどのような落札率であっても談合のない入札を今後も目指して取り組んでいただきたいと思います。

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