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田川市新ごみ処理場 基本方針示される

2012年10月05日

 昨日、田川市議会全員協議会が開催され、新ごみ処理場建設について、事務報告がされました。
 

 

 その中で、執行部は今後の方針として以下の事をあげました。

 

〇新ごみ処理施設建設計画の基本方針
 1.時間的猶与がないことから、可能な限り最短での施設建設を最優先する
 2.建設候補地の選定は、早期着工可能かつ用地取得・造成を必要としないことを前提に選定する
 3.ごみ焼却炉の方式は、信頼性およびランニングコストを勘案し、ストーカー炉方式を第1候補として検討する。
 4.最終処分場の新設は、田川市内での建設を目指すが外部委託の両面で検討する。

〇新ごみ処理施設建設事業概算費用:70億円
 (ただし用地費および造成費は含まれない)
 
 内訳
 建設事業費:70億円
 (うち補助対象事業費:50億円)
 財源内訳
 国庫補助金:16億4000万円(補助対象事業費の3分の1)
 地方債:45億2400万円(一般廃棄物処理事業債)
 (うち国庫補助対応分:30億2400万円、単独事業分:15億円)
 一般財源:8億3600万円(廃棄物処理施設整備基金残高:9億3700万円)


 また今回の一連の動きや地域計画に関する「県の感触」も書かれていました。

 そこでは、今回の地域計画の提出(来年1月を予定)するには、

  
 〇現在1市3町で計画している循環型社会形成推進地域計画の変更を申請し、環境大臣に許可をもらうこと。
 〇新たな計画書提出に際しては、建設場所の具体的明示、議会および周辺住民の同意が必要

  
 
 とした上で、
  
 〇地域計画には、一般廃棄物処理の方針(処理方式、処理施設の規模、最終処分場、し尿処理計画等)を明記する必要がある。通常の策定期間は6ヶ月から1年である。10月中に策定に着手して来年1月では実質2ヶ月半で策定可能なのか憂慮する。
 〇国・県の見解としては、できればごみ償却施設の増加は望ましくないと考える。ごみの適正処理の観点から、他自治体または民間処理施設でのごみ処理委託を考えてもらいたい。

 

 と付け加えています。
 
 最後に4日付で「新ごみ処理施設建設準備室」を新たに設置することとし、専任職員を1名配置することになっています。

 まず、新たな建設予定地について、私は「執行部側の基本方針を考えるに現市長が白紙とした白鳥工業団地K区画しかないのではないか」と訴えました。事実、公有地を基本とし、最短で建設まで着手となると、K区画は公有地でかつ環境アセスメントも終了している地域です。

 これについて他の議員からの質問で市長は「K区画では考えていない」と言いましたが、議長から「建設地を市長が全て決めるような誤解を受ける。その点を踏まえ発言せよ」とたしなめられると、その後は「議会の意向を踏まえ」と言い方を変えました。

 ただ市長は当初「白鳥工業団地K区画は120%ない」と豪語し、福智町・糸田町の両町長から「白鳥工業団地K区画だったら共同で建設も検討できるので、検討しないか」と言うと市長はNOを明確に述べています。

 このまま2ヶ月半で建設予定地、焼却炉の方式、候補地、地域計画の変更と再提出などなどを一気に行っていくことができるのか、県が言うようにきわめて難しいと言えます。

 私自身は、他自治体へごみの外部受け入れも同時に検討すべきと訴えました。田川市は現状でさえ5000戸の公営住宅(全世帯の25%)美術館、博物館、総合体育館、1200人収容の文化センター、400人収容の青少年文化ホール、300床の市立病院、老朽化した市役所など公共施設を数多く持っています。これに加えてごみ処理場を単独で持つととてつもない維持管理がかかるのは必至です。

 なによりも建設費だけで70億円です。市立病院の支援なども吹っ飛ぶようなお金です。わずか5万人の市が単独でごみ処理場を建設することもきわめて珍しい(面積の広い自治体などごく一部)中で、このような決断をして良いのかと感じます。

 今後もしっかり調べ、意見を述べていきたいと思います。
 

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