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中間市、市職員の不祥事に議会が解散!

2013年06月08日

 同じ福岡県にある中間市議会が自主解散をしたという記事を見て、驚愕。市議が緊急動議で提案したそうですが、「市長と同格の議会としてチェック機能を果たせなかった」というのが理由です。以下は引用です。

中間市議会解散 市議「可決まさか」 市民は刷新を期待
中間市議会が7日、自主解散を決めた。元市職員3人らが逮捕・起訴された生活保護費不正受給事件を重く受け止め、出直し市議選で民意を問う形となった。市議や職員は「予想外」の解散決定に大慌てで、市民は市政の刷新に期待を寄せた。

 本会議で出された自主解散を求める緊急動議。大方の予想を裏切って即時解散が決まると、議場からは、まばらな拍手が。「全くの想定外」と焦り出す市職員。ある市議は「まさか可決されるとは」と戸惑い、支持者に携帯電話で報告した。

 市役所を訪れていた同市の白潟義則さん(76)は「新しい議員で出直してほしい」と評価。同市の吉武敏巳さん(66)も「不正がしっかり調査できていない。選挙で襟を正すべきだ」と話した。

 市議選は7月7日告示、14日投開票。6月30日投開票の市長選と同日選との見方もあったが、市選管は「(同日選では)あまりにも準備期間が短い」と投開票日を遅らせた。同市の会社員藤枝和昭さん(31)は「同日でやってほしかった。多額の税金をかけて選挙するのだから、街が今後良くなるようにして」。

 ただ、市議選に対して冷ややかな見方もあり「解散しても同じ人が立候補するから、市政は変わらない」(無職男性)という声も聞かれた。

=2013/06/08付 西日本新聞朝刊=

 中間市は、市職員の生活保護行政の不正事件が発生し、3名の職員が逮捕されています。
 しかし、職員の不正問題を理由に議会が解散をするなんて聞いたことがありません。というか二元代表制を完全にはき違えています。市長と議会は二元代表制で同格であったとしても、市長と同等の責任があるというわけではありません。特に職員の不正問題は行政職員のガバナンスの問題であり、その執行権者である市長にこそ問題はあります。

 行政運営のガバナンスに議会が責任をもつのなら、執行権も一緒に議会に付与する必要がありますが、もちろん中間市議会はそのようになっていません。

 このような中、任期を2年も残し議会を自主解散するなんて、どう考えても理由が分かりません。新聞紙面では市議ですら「解散するとは思わなかった」と述べており、解散に賛成した議員もそこまで思って賛成したとは思えませんが、いずれにせよ議会の議決です。

 しかも中間市長選が6月30日投開票、市議選は7月14日投開票、参院選は7月21日投開票、1ヶ月に3回もの選挙が行われます。市議選単独だとそれだけで市の税金が数千万円単位でかかることが予想されます。

 まだまだ地方政治の問題の根深さを感じさせられた「事件」です。

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