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後藤寺地区の都市再開発を!

2013年06月20日

 今日は私の一般質問でした。



 まず、都市計画マスタープランにおける後藤寺駅前のあり方について質問。特に都市拠点として位置づけられている田川後藤寺駅周辺地域は、都市空洞化と空き店舗の増大で新しい拠点形成が求められており、同プランでも、集積化をコンパクトシティの実現をうたうなど、今後、総合的整備の必要性について列挙しています。その事業実施について、どのような手法を用いれば、それらの解消に繋がるか、について質問しました。

 執行部からは、「(都市計画マスタープランに基づく後藤寺地区の事業推進を図る上で)土地区画整理事業は非常に有効な手段だと考えている。個別に道路整備だけを行ってもそれ以外が置き去りになる可能性も充分にある。地域一帯としてそこをどう整備していくのか、という視点ではいい手法だと思っている。」と述べ、後藤寺地域の開発に土地区画整理事業が有効な手段の一つであることが答弁されました。

 またその実行のための推進組織を庁内でつくるべきだという質問に対して、執行部は「都市計画マスタープランを実行するために、来年4月を目途に中核となる組織をつくり実施していくべき、と思っている」と答弁。今後都市計画マスタープランの実行のための専門組織がつくられることも言及がありました。

 
 土地区画整理事業は、道路だけや一部の土地だけというものではなく、一定地域を区域に組み入れ、地域をゾーニングしつつ開発をすすめるもので、そこに公共用地や道路、保留地などを設定し、総合的に整備するなど、都市計画では極めて有効な手段の一つといわれています。

 もちろん当該地域に居住する人は、ただ立ち退きではなく、再び近い場所で生計や商業が営めるというのも特徴です。

 田川の方にはなじみのない制度ですが、全国の都市拠点と位置づけられている地域の多くはこの土地区画整理事業を用いています。ぜひ、後藤寺地区を田川の玄関口としての顔に生まれ変わる事業展開をして頂きたいと思っていますし、これからもしっかり訴えていこうと思います。

 また、住宅マスタープランにおける公営住宅等のあり方も質問。現在進められている公営住宅等の削減目標について、その達成にむけた取り組みを聞きました。また若年層入居に向けた改良住宅の目的外使用に関しては、「行っていく」と答弁。今後、具体的な方向性についてぜひ示して頂きたいと思います。

 田川市は、平成22年の国勢調査で、全国768市のうち、5番目(1位歌志内市、2位夕張市、3位赤平市、4位三笠市)に多い、全世帯の25.1%が公営住宅という地域(戸数にして5000戸)です。しかも1位から4位までは全て1万人規模以下の自治体ですから、人口5万人の田川市がいかに公営住宅等を保有しているかが分かります。

 この数を維持し続けるとなると、平成42年にはその比率は34%に跳ね上がります。県営住宅まで入れると40%になってしまい、極めていびつな状況になってしまいます。

 いわゆる5階建ての市営住宅等はまだまだ耐用年数がありますが、2階建ての建物はすでに耐用年数が過ぎているものもあります。今後の建て替えについては、建て替え時点での戸数を基準とする、と答弁がありました。

 いずれにしても、今の時点からその戸数の縮減をしっかり議論することが次の世代に負担を残さない大事な作業だと思います。ぜひその点も踏まえ検討すべきと訴えました。

 今回の一般質問では、後藤寺地区の土地区画整理事業について言及があったことと今後都市計画の事業部署を設置すること、また若年層の目的外使用を改良住宅で実施することが示されました。この点は今後もしっかり注視していきたいと思っています。

 なお、インターネット中継の録画もすでにアップされていますので、是非ご覧下さい。

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