本文の始まりです

福島・浜通りへ

2016年04月08日

 今日から福島県を視察しています。
 初日は、いわき市をスタート。まずは常磐炭鉱関連遺産などを見学しました。
 常磐炭鉱も明治初期から1970年代まで続いた炭鉱です。炭鉱住宅を市営住宅にした跡を回り、いわき市石炭・化石館「ほるる」にも行きました。
 模擬坑道という名前で展示された室内はどれも見応えのあるものでした。ちなみに常磐炭鉱は「ぼた山」ではなく「ずり山」と言うんですね。北海道も「ずり山」と言っていたはずです。また鉱山採掘専門集団の「友子」制度の概要や、石炭機材の説明などはとてもよく考えられいました。
 その後は北上し「相双地域」と言われるところへ。福島第一原発事故で帰宅困難区域に指定されている地域でもあり、そのうち通行が可能なところを回りました。
 大熊町の「夜ノ森公園桜並木」は、ちょうど満開を迎えた桜が綺麗な花を咲かせていました。県内でも有数の桜の名所だったとのことで、この日も少しだけ人が来ていました。
 しかし放射能汚染が進んでいる地域で、線量も高く看板でも「放射線量が高い場所があります」という看板が出ていました。
 楢葉町では町長選挙が7日から告示されており、現職と新人の対立でした。楢葉町では昨年9月、東京電力福島第一原発事故の避難指示が解除されましたが、町内に生活の拠点を移している人は人口の6%強の473人とのことで、7割を超える約5400人は今もいわき市で暮らしています。選挙も仮設住宅毎に期日前投票をおこなうとのことで、選挙期間も町長選の5日間の2倍の日にちを取っています。
 その後、大熊町などでは除染作業や帰還するための道路整備事業などが進められていました。しかし震災から5年以上が立っている今日、どれだけ帰還が可能なのか、長期的にこの地域はどのようになっていくのか、考えさせられる場面が沢山ありました。
 また原発政策の最悪のリスクが今の福島の状況であること、このような状況を考えても原発に頼る電力政策は改めないといけない、と強く感じたところです。
 線路もまだ復旧はされておらず、線路には草が生えている状況で、6%程度しか帰還していないためか、町はゴーストタウンの様相でした。ただ思ったよりも、家は綺麗で、定期的に掃除などはされているんじゃないかと感じました。
 その後、南相馬市へ。いわき市も南相馬市も、復興支援住宅という公営住宅が林立していました。また仮設住宅もまだまだたくさんある状況でもあります。
 また南相馬市で毎年行われている「野間追」の現場なども見ました。
 福島県では津波に加え、原発被害もあり、極めて深刻な被害となっている地域ばかりをまわりました。





カテゴリー

月刊アーカイブ

福岡県議会議員
佐々木まこと事務所

〒825-0002 福岡県田川市大字伊田4510-6
→アクセス

TEL 0947-85-9015

[受付] 9:00〜17:00 月〜金(日・祝日休)

FAX 0947-85-9007

[受付] 24時間・365日OK

メールでのお問い合わせ

  • LINE公式アカウント