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都市計画道路から見えた、情報公開の必要性

2007年07月20日

今日も参院選の行動と共に、市役所で仕事をしました。

そのなかで、都市計画道路に関して市民から質問があり、担当課職員にレクチャーを受けました。

 

そもそも都市計画道路とは、都市計画法にもとづいて計画される道路で、都市計画やまちづくりを行う上で、重要な政策となります。市内でも多くの地域で都市計画道路が計画されています。

 

しかし田川市で都市計画道路の「線引き」が完了したのは昭和41年です。その後40年間、多くの地域で道路計画が行われないままになっています。

 

しかし、ここからが問題の部分です。

 

ただ当該計画が止まっているだけだと、直接的な不利益は生じないのですが、都市計画道路に関しては少しやっかいな問題があります。それは都市計画道路の計画区域の中に家がある方の住宅等の建築について、様々な制限があるからです。

 

建築制限については大きく3つあります。

 

  1. 建物の階数が2階まで(3階以上は建築不可)
  2. 地下はつくることができない(駐車場なども含む)
  3. 木造か鉄骨造(鉄筋コンクリートは不可)

 

例えば「商業ビルなどを建てたい」などと考えた場合、このような制限を受けてしまえば、おのずと建築方法は決まってしまいます。その場合、鉄筋コンクリートで3階以上の場合に比べ、採算性などかなりの違いが出てしまうことが予想されます。もちろん、一般の住宅に関しても同様でしょう。

 

全国的にも、数十年もほったらかしになっている都市計画道路はたくさんあり、その見直し作業は進んでいます。他県では一気に短期間で行っているところもありますが、福岡の場合はこれからのようで、ここ数年で変更されるものではないようです。

 

都市計画道路に関しては知っていましたが、建築制限についてはあまり知らなかったので、かなり勉強になりました。しかしほとんど計画を実行しないのなら、早急な計画変更や廃止を行うべきでしょうね。実際行う可能性もないことを理由に不利益をこうむっている方もいるんですし。

 

しかし、聞きに来た市民の方が「どこに聞いていいのか分からなかった」という言葉が印象に残りました。やはり情報公開というのは、その点でもとても重要です。例えば都市計画道路の計画区域の線引き地図をHP上に示すとか、この件についてはどこどこの担当課に聞いて下さい、などが示されていたら、もっと早くその方は情報把握をすることができたはずです。

 

しかし実際は担当課のサイトにはそのようなものは掲載されていません。これに限らず、様々な情報をHPなどを通じ積極的に情報開示を進めていく必要があると思います。

 

市民にとって市役所はまだまだ敷居の高い存在です。情報公開を進め、敷居を少しでも低くするために、私も声をあげていきたいと思います。

 

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