本文の始まりです

日本公共政策学会2日目

2008年06月15日

今日も

Dvc00103

日本公共政策学会研究大会に参加しました。

 

まず参加したのは、貧困問題についての分科会。北九州市の生活保護問題を事例に、人権や憲法問題などに触れながら討論が行なわれました。

 

北九州市の場合、極端な生活保護の抑制が行なわれ、餓死事件なども発生するなど、よほど田川市では考えられないようなことが行なわれてきたようです。

 

しかし、行政としては生活保護の連鎖、貧困の連鎖を食い止めるためにどういう対策が必要なのかが問われます。その点について質問などをしました。

 

パネリストからは教育分野におけるサポートを第一に行なってほしいという回答がありました。低学歴で社会に出た場合、ワーキングプアになる可能性が高いことなどをあげ、生活保護における学業扶助を義務教育だけではなく、高校にも拡大すべきという意見もありました。

 

午後からは

Dvc00104

地方財政問題についての分科会に参加しました。

 

地方財政における枠組論、今後の地方財政計画の行方、地域における財政再建の取り組みなどが議論されました。

少し感想・・・

 

今回の研究大会は、さまざまな予定をキャンセルして2日間とも参加しました。前にも書いたとおり議員として日々の細かいことを追いかけていくと、立法や政策提案などの思考が退化していくのが自分でもよく分かってきたので、「頭をやわらかくする」ことが必要だと思い、時間をとりました。

 

頭をやわらかくする目的は当然達成されましたが、それ以上に収穫だったのは数十人にものぼる研究者との出会いでした。

 

社会保障、人権、投票行動、地方財政、まちづくり、労働法・・・。あげればきりがないぐらいの方々と知り合いになれました。

 

その中で意外だったのは、皆さん田川地域のことを注目したり関心を持っているということでした。ある大学の教授は先日わざわざ田川石炭歴史博物館まで足を運んだとのことでしたし、生活保護の問題や都市計画などの研究者も田川について関心を持っている方がたくさんいました。

 

研究対象として田川市や田川地域がクローズアップされれば、政策研究をわれわれが政策実現の場で生かしていけましし、ぜひ田川に来てください、と言って回りました。 

 

まさに日本地方自治論の大家である松下圭一法政大学名誉教授が昨日述べた「政策研究と政策実現をリンクすべき」ということが田川で実現されればいいなあ、と思っています。

 

やっぱり理屈や研究に触れるって、自分自身がとぎすまされる感じがしてとても気持ちのいいものです。これからもいろんな形で大学との連携を地方議員の立場からしていきたいと思っています。

 

また

Dvc00106

大会実行委員長を務めた私の大学院の師匠、楢原真二北九州市立大学教授と2ショット。とても上機嫌でよかったです。

 

カテゴリー

月刊アーカイブ

福岡県議会議員
佐々木まこと事務所

〒825-0002 福岡県田川市大字伊田4510-6
→アクセス

TEL 0947-85-9015

[受付] 9:00〜17:00 月〜金(日・祝日休)

FAX 0947-85-9007

[受付] 24時間・365日OK

メールでのお問い合わせ

  • LINE公式アカウント