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総務文教委員会詳報

2009年03月02日

書くのが遅くなってすみません。以下の議論を朝10時から夕方6時まで行なって、その後も用事を重ねたためへとへとになってしまったもので・・・。

 

ということで以下が総務文教委員会の審議内容です。

 

財政課

 

今回の補正予算全体で5億5956万円の減額であることを報告。特に歳入面では地方消費税交付金が5600万円、配当割交付金が2100万円の減、株式等譲渡所得割交付金が1050万円が景気後退によってそれぞれ減額しています。来年度予算でも景気後退による税収の減少は避けられず、市財政はますます厳しい局面に立たされます。

 

この件は異議なく了承されました。

 

続いて補正予算追加分の審議がされました。これは国が出した定額給付金事業を始めとした補正予算に対して行うもので、総額8億9865万円の増額予算になっています。

 

具体的には定額給付金給付事業費関連で8億3589万円、子育て応援特別手当給付事業費で3229万円、地域活性化・生活対策臨時交付金として1億5143万円が当てられます。

 

定額給付金事業はご存知の通り、全国民を対象に配るもので18歳以下65歳以上は20000円、18歳を超え65歳未満は12000円をそれぞれ給付するものです。田川市の対象者は51710人です。

 

また子育て応援特別手当とは小学校就学前3年間(3歳~5歳)がいる家庭で、かつその児童が第2子以降であれば、一人当たり36000円給付するという制度です(詳しくはこちら)。

 

地域活性化・生活対策交付金は基本的にはその趣旨にあう事業はどの事業にも充当できるもので、今回田川市としては、

 

●小中学校のテレビデジタル化支援事業に1100万円

●消防団の多機能型消防車の購入に940万円

●10000円で12000円分の商品券と交換できる「たがわ元気再生振興券」の補助事業に1000万円(2000円×5000セット)

●小中学校の耐震化事業や万年池整備事業等既存事業への充当分が1億2103万円

 

をあてます。また緊急雇用対策として、臨時職員雇用を実施したりもします。

 

この件は異議なく了承されました。

 

企画課

 

企画課は歳入で773万円の減額、歳出で361万円の減額予算が出されました。ほとんど入札残などの係数整理です。市長の交際費に関して「もっと使ったほうが良いのでは」という議論もありました。適正に使えば問題はないのですが、これもまた税金ですから透明性の確保は十分にしないといけないと思います。市のよっては交際費の使途について詳細にわたる公表も行っていますし、うちの市長ももっと詳細な公表をすべきです、食料費も含め。

 

この件は異議なく了承されました。

 

また追加補正で1億1183万円の増額予算が出されました。企画課としては工業用地である望岳台団地整備事業を2次補正の交付金にあてるための整理等が対象です。これは財政課でも十分議論がされましたので、意義無く了承されました。

 

人事課

 

人事課は歳入で335万円の増額、歳出で488万円の減額予算が出されました。今回補正の中には福岡県大阪事務所に行っている職員の旅費等の減額があり、その件について質問がありました。例えば名古屋方面への出張も年間24回の出張予定が目下の不況で4回しか行かなかったことによる減額などがありました(ただ不況だけが原因か?とは思いましたが)。執行部としては一度帰らせて効果を検証してみるとの答えでした。

 

また普通退職者を2名増やし、合計34名の退職者が出ることになりました。

 

この件は異議なく了承されました。

 

総務防災課

 

総務防災課は歳入で117万円の減額、歳出で73万円の増額予算が出されました。補正予算の中身はほとんど係数整理でした。

 

私は質問の中でIT推進関係の費用や電算関係の費用が十分に検討された上での予算執行になっているのか質問。担当者はしっかり行なっていると言いましたが、実際は4社見積もりをし、3社入札辞退→随意契約を行っていることが分かりました。それ自体でどうか、ということにはなりませんが、やはり入札関係は単に建設経済部だけではなく、すべての部に関してしっかり見ていかないといけない、と改めて思いました。

 

選挙管理委員会関係では、農業委員会選挙が無投票だったことに伴って446万円の減額を行なうなど、計463万円の減額予算となりました。

 

これらの件は異議なく了承されました。

 

つづいて2次補正に関して総務防災課関連の議案を審議。総務防災課に関しては多機能消防車の配置について議論されました。千代町に配置されるということですが、最終的には消防団との協議を行なうとのことでした。

 

この件は異議なく了承されました。

 

市民課

 

ここは歳入では証明書手数料関係で161万円の増など計133万円の増額、歳出で364万円の減額予算が出されました。ほとんど係数整理です。

 

私は現在総合窓口に関するプロジェクトを立ち上げています。その件について6月議会には報告するように要望しました。

 

この件は異議なく了承されました。

 

税務課

 

税務課は歳入で7277万円の減額、歳出で1759万円の減額予算が出されました。

 

しかし歳入面では、

 

●市民税:滞納繰越分1600万円

●法人市民税:滞納繰越分50万円

●固定資産税:滞納繰越分2200万円

●軽自動車税:滞納繰越分220万円

●延滞金:640万円

 

のあわせて4710万円が増額されていることが特出しています。これは税務課が滞納処分を強化したことに伴うものであり、正確に言えるものではありませんが職員の努力の結果単年度で5000万円近くもの滞納繰越を新たに解消したことになります。

 

この数字は賞賛すべきものだと思いますし、やる気があればこれだけできるのだと言うことを税務課は示したことになります(しかし逆にこれまで何してたんだ、と言いたいところもありますが・・・)。

 

しかし滞納分は荘合計で約26億円もあるといわれています。しかし実際は完全に焦げ付いた滞納も多々あるのが実態です。滞納処理をスピーディーに行なうためにも、税金の不良債権処理に関しても早急に行なうべきだと意見を述べました。

 

この件は異議なく了承されました。

 

会計課

 

会計課は歳入で268万円の増額、歳出で20万円の減額予算が出されました。増額は預金利子が特に増えたのが要因ですが、10億円を3ヶ月債券運用した結果143万円が入ってきているのが目を引きました。毎年これぐらいのことが出来るのか?と聞くとできる、という答えだったので、毎年この預金利子をなにか政策的に使えないものか、と思ったりもしました。

 

この件は異議なく了承されました。

 

教育総務課

 

歳入で1243万円の増額、歳出で667万円の減額予算が出されました。歳入は小中学校耐震化事業に関して国の1次補正予算が措置されたことに伴うものがほとんどで、歳出は係数整理や入札残がほとんどです。

 

この件は異議なく了承されました。

 

また補正予算追加分に関しても審議されました。これは歳出で市内幼稚園・小学校・中学校の計16校に対して、テレビのデジタル化の整備を行なうための業務委託料が100万円計上されました。

 

しかしこの予算に関して委員会は紛糾。そもそもアンテナの調査をするだけで100万円もかかるか??といったものです。予算計上に関する見積もりも1社しか取っておらず、中身も明らかに高い中身となっていました。

 

最終的には委員会で了承されましたが、入札に対しては慎重に行うように意見が付記されました。

 

詳しい中身は分かりませんが、あとから出てくるテレビ設置が1000万円で、ただデジタル化するための調査をするだけで100万円もかかるなんて、どう考えても不自然だと予算査定時から思わないのか?と思います。後から出てくる学校教育課の1000万円と同じにして計上すればよかったと執行部も言っていましたが、一緒に計上して1100万円にしても、予算執行上は変わらないので、ただ「一緒にしたら目立たなかったのに」という発言をしたことと同じになります。

 

この予算は課長査定も部長査定もあっているのです。財政課もチェックした上でかつ市長も決済とって議会に出てるものです。その間に普通考えて高すぎないか?という議論にならなかったから議会にきているのですから、執行部側の感覚を疑います。仮にこれだけかかるとしても、十分な説明責任が求められますが、まったくもって説明になっていませんでした。

 

ということで、今後入札に関しても十分チェックしていこうと思います。

 

学校教育課

 

学校教育課は歳入で343万円の減額、歳出で1385万円の減額予算が出されました。歳入では市立幼稚園の園児数減に伴う入園料及び授業料の減が93万円などで、歳出は育英資金の貸付が当初見込みの35名から22名に減少したことに伴って534万円の減額予算などが出されました。

 

学校教育課に関しては育英資金の滞納者の処理をどうしているのか質問。滞納者には会ってお願いしているという回答でしたが、実際には100万円を超える滞納者もいるとのことで、収納対策室と協議して訴訟の提起も含めた対策をしっかり行なうべきだ、と意見を述べました。

 

この件は異議なく了承されました。

 

また追加補正として学校施設のテレビのデジタル化事業として1000万円を計上しました。具体的には小学校のテレビを中心に古いものは買い替え、新しいものはチューナーで対応するとのことでした。

 

この件は異議なく了承されました。

 

最後に事務報告として船尾小学校と弓削田小学校の統合について事務報告。閉校式は3月22日に行なわれることになりました。統合することによって学校規模は全校生徒444人と市内で2番目に大きな学校となります。また船尾小学校の跡地利用については、「船尾小学校跡地利用等検討委員会」が設置され、今後1年間かけて話し合いが行なわれます。

 

また「新弓削田小学校開校式」というものも4月6日に行なわれる予定ですが、執行部に聞くと実際は子供向けに行なうだけのもので、弓削田小学校がいったん廃校し新たに開港するといったものではないとのです。

 

生涯学習課

 

生涯学習課は歳入で100万円の増額、歳出で159万円の減額予算が出されました。歳入の主なものは学校体育館電気使用料の増などでした。歳出面はほとんど係数整理でした。

 

なお、この中で会館業務委託料の執行残があったのですが、この件について入札結果を公表してもらうよう要望しました。

 

この件は異議なく了承されました。

 

文化課

 

文化課は歳入で115万円の増額、歳出で438万円の減額予算が出されました。歳入は、文化振興基金預金利子が40万円、寄付金が14万円などが主なもので、歳出は臨時職員採用減に伴い170万円の減額や係数整理が主なものです。

 

この県は異議なく了承されました。

 

また文化課も取り組んでいる世界遺産登録への取り組みについて事務報告が再度なされました。と言ってもほとんど文章内容は変わらず、「伊田竪坑櫓と二本煙突を限定」いう言葉が「中核」という言葉に変わっただけです。本当にこのような状況下で世界遺産になるのか、田川市として世界遺産にどのような姿勢で取り組むのか、新年度予算にも十分関係することなので、今後も継続して議論していきたいと思っています。

 

議会事務局

 

歳出で359万円の減額予算でした。減額の主なものは議長交際費や議会出張費の減によるものです。

 

この件は異議なく了承されました。

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