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松原炭鉱住宅、取り壊しへ

2010年05月19日

今日も市民相談関係で何件か回りました。

 

ブログやツイッターではどうしても書ける内容しか書けないので、どうしても外での活動を紹介する場面が多いのが実態です。

 

そうなると「佐々木は外ばっかり行って地域活動や市民相談など受けてないだろ!」とご批判もあるかと思いますが、基本は田川市政を議員という立場でよくしていくことですから、外に出て勉強したり交流したりするのも、田川市のためと思い活動しているつもりです。

 

夜は福岡市へ。私の知人が関西から福岡へ転勤となり、歓迎会を催しました。公務員、マスコミ、研究者と多彩なメンバーによる飲み会で、特に政治や自治体関係を酒の肴にしながら、話が弾みました。

 

話は変わり・・・

 

保存問題で揺れた松原第一地区の炭鉱住宅について、先日解体に関する工事入札が7工区に分けて行われました(詳細は田川市HPを参照)。しかし最低制限価格はほとんど予定価格の約90%となっています。その計算は本当に適正なのかも考えなくてはなりません。

 

新聞記事は以下の通りです。

 

田川・松原地区の炭鉱住宅 今月末から解体着手

田川市の伊藤信勝市長は19日の定例会見で、同市松原地区に残る炭鉱住宅の解体工事に今月末から着手することを明らかにした。

 同市は、炭鉱閉山による人口の流出を食い止め、定住化を促そうと、1973年から空き家になった炭鉱住宅を解体し、跡地に市営住宅を新築する事業を進めてきた。

 事業は同地区が最後で、市は解体に備え、2007~09年度、115戸の炭鉱住宅のうち76戸と敷地を、所有者の旧三井鉱山(現日本コークス工業)から約1億6000万円で買収した。しかし、市民から保存を求める声が上がったため、解体の着手を見送っていた。

 今回解体するのは72戸で、8月中旬までに終える予定。市は残りの炭鉱住宅も買収し、12年度までに115戸すべてを取り壊した後、市営住宅や公園などを整備する方針だ。

 伊藤市長は「保存には多額の財政負担が必要になる。空き家が犯罪や非行に利用される恐れもあることから、解体はやむを得ない」と話した。

 一方、保存を求めている市民グループ「たがわプロジェクト10」の村上博士会長は「炭鉱遺産を活用した地域おこしが進む中、市の決定は納得できない」と反発している。

(2010年5月20日  読売新聞) 引用終了

 

この松原炭坑住宅は、世界遺産を審議する関係者からも「すばらしい構成遺産になる」と絶賛された建物だけに、本当に惜しまれます。

 

一方で炭鉱というカテゴリーをPRとして売り出す一方、構成遺産は竪坑と二本煙突だけでは、炭鉱町としての実感を外から来られた方々は感じ取れないのではないか、と思います。

 

となるとあとは人工的になにをするかでしょうが、その体力があるほど田川市は潤沢な予算を持っていません。

 

しかし炭鉱町というものは近代田川市の存在意義そのもの。どういう形で活用していくのか、十分考えていかなくてはなりません。

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