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決算審査特別委員会4日目(終わった!)

2007年10月04日

いよいよ今日が決算審査特別委員会最終日。

 

今日は

 

保険課 → 国民健康保険特別会計 → 老人保健特別会計 → 休日救急医療特別会計 → 議会事務局

 

を審議しました。

 

では主な質問内容を掲載します。

 

保険課は、介護保険における不納欠損などについて質問。平成18年度時点での未収額合計は4588万円で、不納欠損額(帳消し)額は882万円になっています。

 

介護保険には普通徴収と特別徴収というものがあります。特別徴収は給料や年金から天引きですが、収入の少ない方は銀行などで自ら納付する普通徴収という方式をとります。この率は16.1%です。特別徴収は天引きなので収納率100%なので、未収額・不納欠損額の合計は普通徴収によるものです。

 

介護保険だけでなく、すべてにおいて未収額や不納欠損額は大きな問題です。特に不納欠損は、保険財政の信頼性に関わる問題ですので、きちんと踏み込んで徴収をしていく態勢をもっと確立すべきと思います。うちの介護保険制度は、広域連合に入っているので、その関係もあるんですけどね。。。

 

国民健康保険特別会計でも不納欠損について質問。ここはもっと額が大きく531件、5407万円にものぼります。また現年度の徴収率93.7%でしたが、繰越(滞納分)では、わずか5.9%です。

 

国民健康保険については、収納率が92%の場合はペナルティがないのですが、92%未満90%まででは調整交付金というもので5%の減額が、90%未満では7%の減額がされます。そこで田川市も92%を超えるために一生懸命がんばっているということです。

 

しかし、この徴収率。あくまでも今年度の収納率だけであり年がまたがった滞納率は関係ありません。なので過年度滞納分の徴収がわずか5.9%でもペナルティがないわけです。

 

もちろん92%以上を維持することはもちろんですが、過年度の徴収が94%未収というのでは、納税意識の低下を招かないのかと思います。これは税務課にかんけいすることなのですが、過年度の徴収こそ大きな課題にすべきだと思います。

 

老人保健特別会計では特段内容はなかったのですが、全国平均に比べ田川市の医療費が高い現状が説明されました。全国平均が年間82万6千円、田川市は102万円とのことでした。

 

休日救急医療特別会計では、医療事務委託料について質問。委託料合計は396万円なのですが、これは随意契約をしているとのことでした。400万円近くを随意契約をしているのは良いことではありません。今後は入札に切り替えるように要望しました。

 

また他の議員から嘱託職員の給与が看護師以上にもらっている問題を質問していました。執行部からは嘱託職員が日額17000円もらっているとの説明を受けていました。また役所職員OBの方が働いているとのことでした。

 

実際に職務内容を見ていないのでなんとも言えませんが、これだけ聞けば適正ではないな、と思います。これも早急な対応を求めたいと思います。

 

ちなみに保険課の資料が一番詳しく内容を書いており、その点はとても良かったと思います(^^)

 

議会事務局では、議会図書費の増額を要望。現在ある議会図書館の図書は、いまだに2000年前の機関委任事務当時の資料ばかりでほとんど「本棚の肥やし」状態です。

 

田川市議会図書室条例でも第2条で「図書室は、議員の調査研究に必要な」と書かれてあるように、調査研究ができる図書を置くべきです。現状では4万円しか予算がついていないので、その増額を今後行ってほしいと言いました。 

 

ということですべての項目が終了。この日は昼には終わりました。

 

ちなみに委員会で要請した資料が全てではないですが出てきました。

 

そのうち住宅新築資金等貸付特別会計の未納期間の最も長いのは25年!延滞期間中は10.95%の利子がつくようになっているんですが、25年間も利子がついたらどうなってるんだろうと思います。。。

 

それでは感想を・・・

 

決算全体を見て思ったのは

 

「財政再建に取り組んでいる自治体の決算状況ではない」

 

ということ。財政再建に本気ので取り組んでいる自治体の決算内容なども見たことがありますが、そういう自治体は数万円単位で減額に取り組んでいました。そのような姿勢は決算書を見た限りでは見られませんでした。

 

地財計画での交付金の減額、就労事業の収束、高齢化の進展、どれをとっても財政状況を好転させるものはありません。しかも人件費の減額にはもう限界があると思っています。となると、委託料やその他の経費の減額をどう図っていくかですし、コスト意識というのはそういうところこそ見ていくものだと思います。

 

副市長は決算審査のときに「乾いた雑巾を絞るように」と言っていましたが、他の議員からは「まだ濡れ雑巾だ」と感想を述べていました。私もそう思います。

 

これからもう一度、全体を見直していきたいと思っています。

 

その後は執行部と懇親会。こういう飲み会は気を使いますし、とても苦手です(^^;しかし執行部ともゆっくり話せたので、その点ではとても楽しかったですよ。

 

決算審査特別委員会での全概要を掲載しましたが、どうでしたでしょうか?本当は他の議員がもっと多くの質問をしていたのですが、今回は私の部分だけをピックアップして掲載しました。

 

決算審査特別委員会については、ほとんど全容が市民に知らされていません。その点からもしっかり載せていくことで、市政が身近になっていただければと思います(^^)

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