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地元田川①炭住のいま

2005年08月03日

CIMG0764 私は、旧産炭地の田川に住んでいます。かつては日本でも最大級の石炭産出を誇った地域で、いたるところに「炭住」とよばれる長屋が点在していました。電気・水道・燃料・風呂も会社持ち、なかには「炭札」といったその炭鉱にしか使えないお札を給料代わりに支給するところもあり、その生活のすべてが炭鉱という環境の下におかれていたのです。しかし生活環境は劣悪で、6畳間に8人が住むなんてざらでした。 しかし、筑豊の炭鉱は国家政策のもとに整理統合をされ、昭和30年代に大幅な炭鉱閉山となりました。そこでそもそも低所得者が多い炭鉱労働者は窮地におかれます。地域によっては失業率は数十%、生活保護率も全体の3割が受給するという状態。そもそも炭鉱という「ヤマ」に商業地域・住宅地域が広がり、都市計画が形成されていない田川地域では、地域崩壊も進みました。 その後、炭住は市営住宅にかわったのですが、写真にあるような炭住がまだ田川地域にかなり点在しています。また廃屋になった炭住もたくさんあります。市内の土地の6分の1が三井鉱山の所有になっており、三井鉱山が産業再生機構に支援が決定したことで、土地の権利関係の問題も発生しています。まだまだ田川では「炭鉱」の影が色濃く残っています。

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